創作品のあとがきのようなもの
ジップ
イモータル・ウィッチ 死ねない魔女は愛さない
この作品は、自主企画
『同じ設定の話を求む!〜死なない魔女の話〜』
『クトゥルフ好きな方が書く作品募集!』の参加作品です。
クトゥルフ要素が出てくる話をアップのタイミングで『クトゥルフ好きな方が書く作品募集!』にも参加させていただきました。
今回、書いていていつもと違ったのは、最初のアウトラインからあまり変更をしなかったところでした。変更によって何度も面倒くさいことになっているので今回は我慢しました。それと『同じ設定の話を求む!〜死なない魔女の話〜』の設定条件でほぼストーリーラインに作れた点も大きかったと思います。
『同じ設定の話を求む!〜死なない魔女の話〜』の設定条件は以下のもの。
・藤色の瞳を持つ魔女
・日本人の血をひいてること
・好きな人と両思いになり、想い人が死ぬと自分も死ぬ
・それ以外で死ぬことはない
・生命を生き返らせる魔法は使えない
・恋愛至上主義
注目したのは
・好きな人と両思いになり、想い人が死ぬと自分も死ぬ
・それ以外で死ぬことはない。
【好きな人と両思いになる】、【想い人が死ぬと自分も死ぬ】、【それ以外で死ぬことはない】。今回この三点に絞りストーリーを組み立てました。
"死なない"というキーワードはいくつかの解釈が成り立ちますが、今回は、<死なない>=<不死身>と解釈し、それを主人公の"強み"としました。
同時に因縁となる要素として、元恋人を敵として登場させました。これは主人公のシャドウにさせることにしました。
・藤色の瞳を持つ魔女
外見的な一番の特徴になりましたが、マインド・コントロール的な魔法を印象深くさせるために表現したつもりです。"吸い込まれるような瞳"とかの言い回しもありますし、マインド・コントロール系の魔法を使わせるキャラにはいい設定かなと思います。
【・日本人の血をひいてること】
特に物語に重要な意味を持たせてはいませんが、日本人の特徴である黒い髪に注目。最後で凜夏が実は黒髪であるという種明かしをしました(一話にも伏線あり)。
凜夏がプラチナブロンド(白が強い金髪)に染めているのは彼女の仕事上のことであって表向きの姿である事を象徴させてます(正体を隠しているという意味を含む)。
未冬と再会した時に凜夏が地毛である黒髪なのは、未冬に"本当の姿、本心を見せている"、という意味合いになっています。
余談ですが日本人の黒髪は、ヨーロッパの人の瞳を通して見ると瞳の色素の関係なのか紫がかったように見えて神秘的な印象を与えるそうです。
【・生命を生き返らせる魔法は使えない】
今回のストーリーは、【・好きな人と両思いになり、想い人が死ぬと自分も死ぬ】【・それ以外で死ぬことはない】をメインにしましたので、ここは重視しませんでした。その代わりにコメディパートのセリフにちらりと潜り込ませています。
【・恋愛至上主義】
短い話ですし、登場人物も少ないので、凜夏か未冬のどちらかにこの性格設定を入れると少々盛り込み過ぎのような気がしました。(これがコメディ作品なら一番の設定としたと思います)
なので、これは敵であるヴェスナにその役割を負わせました。これにより凜夏との因縁・確執が発生して敵対者として成り立つことにもなるからです。
この設定にたどり着いたのは、まず恋愛至上主義のネガティブ面を考えた時、"偏執的な横恋慕"が思い浮かんだからです。それが敵=主人公の影(シャドウ)としても成り立ち、"両思い"VS"片想い"、という図式も成り立つと考えました。
★その他の設定
・舞台はイギリスの架空の街
・敵は邪神ヨグ=ソートスを崇拝する秘密教団
・教団が雇った傭兵たちは、ロシアとかセルビア出身者の混成部隊。資金が豊富なので装備しているのはAKではなくH&K G36の特殊部隊仕様、という裏設定。ビジネスライクな関係で信者ではない。魔法には免疫がないので皆、戸惑っている。
・凜夏が本当に所属しているのは政府の秘密機関。
★キャラ名について
キャラのネーミングは毎度おなじみ、Webツールの【すごい名前生成器】を使用。
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まず凜夏(りんな)の名前から決まりました。りんか、とも読めそうですが、凜夏の方が珍しいと感じたうえのチョイスです。ランカスターはイギリス人の名字を検索して適当にチョイス。貴族の名字にもあったので上品さがあっていいかなと。
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夏であるなら相方は冬かな?と思い立ち、同じく【すごい名前生成器】で冬の入った名前を生成させました。美冬もありましたが、未は"冬がやって来る前"という意味と、"いずれ事件に巻き込まれる"という意味をかぶせました。それに未熟の未という方がキャラに合ってると思った末の"未"です
名字は適当に生成した中に珍しい漢字を使ったのを見つけてチョイス。月が入っているのも"冬の夜の月"というイメージが入っていいかなと思って選びました。
<ヴェスナ・ヴェージマ>
敵であるヴェスナ(Весна)はロシア語で春を意味します。
ヴェージマ(Ведьма)はロシア語で"魔道士"。
"春の魔道士"ですね。
<秋月>
夏、冬、春、であとは秋……というわけでネーミング。エピローグに登場するだけの特に活躍するキャラでもなかったのでもう適当に。
★各キャラの役割
英雄(ヒーロー)=凜夏、未冬
賢者(メンター)=未冬に対しては凜夏。凜夏に対しては未冬
仲間(アライズ)=未冬に対しては凜夏。凜夏に対しては未冬
使者(ヘラルド)=バーテンダー
影/悪者(シャドウ)=ヴェスナ
いたずら者(トリックスター)=特に設定していなが、役割を与えるなら骨董屋の店主。
門番(シュレスホールド・ガーディアン)=凜夏
変化する者(シェイプシフター)=凜夏
★主要キャラの行動理由(目的)
凜夏=危険な魔導書を邪神教団から奪う/教団にさらわれた未冬を助ける
未冬=危険から逃れる/凜夏を助ける
ヴェスナ=奪われた魔導書を取り戻す/凜夏を殺す/未冬を殺す
★ストーリーライン
【日本人の血をひいた藤色の瞳を持つ不死身の魔女が恋愛した事で不死の力を失い、"恋愛至上主義"気味なかつての恋人の魔女に命を狙われる。】
もっと要約すると……
【新しい恋をした主人公が、元カノに命を狙われる。】
★アウトライン(ヒーローズ・ジャーニーを参考)
第一幕
~1話~
<1、日常の世界>
【第1話 待ち合わせは運命の出会い】
孤独な生活が続く未冬
<2、冒険への誘い>
ある日、デートに誘われたが待ち合わせの場所に相手は来なかった。
代わりに見ず知らずの女、凜夏・ランカスターが声をかけてくる。
<3、冒険への拒絶>
<4、賢者との出会い>
凜夏はいろいろと知っていて会話も楽しい。
意気投合した二人は盛り上がり、未冬は凜夏に別の店で飲み直そうと誘われる。
一旦は承諾するものの相手は初めて会った素性も知らない女。
未冬は、やはり飲みに行くのは断ろうとする。
~2話~
<5、第一関門突破>
席に戻ろうとした未冬は理由もわからず誘拐されてしまう。
尋問で凜夏との関係を問いただされるたが答えられない。
そこへ凜夏がやって来て未冬を助け出す。
第二幕
~4話、5話、6話~
<6、試練、仲間、敵対者>
逃げ出した二人だったが、途中で追撃される。
ここで敵対者であるヴェスナが登場。凜夏に傷を負わせる。
なんとかその場から逃れモーテルに逃げ込む。
そこで過ごした事で、いろいろとやりとりがあり、二人の心が近くなる。
(作品を加筆する場合はここかなと思ってます)
ここで未冬は凜夏の秘密と別の面を知ることになる。
(魔女であること。不死であること。敵対者から需要な物を奪ったこと。ただし凜夏を深入りさせない為に魔導書については明かさない)
その後、協力者に助けてもらう為に移動するが、そこで再びヴェスナの襲撃を受けてしまう。
そして未冬はさらわれてしまう。
~7話~
<7、最も危険な場所への接近>
敵対者に奪った魔導書と未冬を交換することを要求された凜夏は敵のアジトに乗り込む。
第三幕
~8話~
<8、事態の複雑化>
事態を解決する為に暗記した魔導書の魔法を使い、最大の脅威である邪神を呼び出す。
邪神は暴れ、敵を巻き込んでいく。アジトは破壊されていく。
その混乱に乗じて逃げ出そうとする。
~9話~
<8、最大の試練>
<9、報酬>
魔導書を奪い、逃げようとする二人に敵ヴェスナが立ちふさがる
不死の力を失った凜夏とヴェスナが対決
奇策で凜夏は勝利するものの
不死を取り戻す為に、あることを失う
~10話~
<10、帰路>
事態が解決する。
魔導書を取り戻し、書かれた魔法で邪神を送り返す。
凜夏は未冬を残し去る。
~11話~
<11、再生>
未冬は元の生活に戻る
<12、帰路>
未冬は凜夏と再会する。
【イモータル・ウィッチ 死ねない魔女は愛さない】の本編はこちら。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893571060
イモータル・ウィッチ、続き書きたいな……。
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