本を読める場所。
2024年07月02日
どうも、あじさいです。
雑誌や新聞などの短い文章を読む場所としては、喫茶店が最も集中しやすいのですが、さすがに通い続けていると費用がバカにならないということで、ここ数週間は市立図書館や平和堂のフードコートなども使うようにしています。
市立図書館は理想の読書スペースにも思えますが、意外と不便な印象です。
最大の問題は開館時間で、筆者の地元では平日・週末を問わず9~18時しか開いていないので、平日の仕事前後に立ち寄ることができません。
田舎の自治体が運営していることを考えれば、廃止されていないだけマシではあるのですが、喫茶店はもう少し遅い時刻まで営業しているので、面倒なときほど喫茶店を選んでしまいます。
休日に行ったとしても、当然ながら気温が一定以上にならないと空調が動かない上、これもまた当然ながら館内は飲食禁止なので、この季節は蒸し暑いのに水分補給ができません。
ダメ押しで不便なのが、意外と音がすることです。
子供たちがにぎやかなのは別に構いませんし、鬼ごっこが始まった時でさえ怒りの感情は湧きません(「その年頃だと、そういうの楽しいよね」と思うくらいです)が、司書さんをはじめとした図書館スタッフが結構おしゃべりするもので、これに関しては我ながら妙なくらい気が散ります。
筆者自身、高校時代は図書委員で、図書室を私物化して友達とおしゃべりするタイプでした。
そのため、司書さんたちを責められる立場にはないのですが、自分が利用者の側になってみると、静かなはずの人たちが静かでないというのは落ち着かないものですね。
そういった何やかんやで、図書館ではあまり集中できないので、何度となく行ってはいるものの、閉館まで粘れたことは数回しかありません。
これに対して、意外と読書しやすいのが平和堂のフードコートです。
イオンやイーアスなどの大規模なショッピングモールの場合は、時間を問わず繁盛していて、読書や勉強をするのは他のお客さんの迷惑になるものかもしれません。
ですが、少なくとも筆者の地元の平和堂の場合は、少子化の影響か、いつ行っても空席を探すのに苦労しません。
フードコートの案内板にも、(飲酒をしなければ)休憩に使っていいと明記されているので、長々居座っても大丈夫だと思っています。
お昼時のフードコートはさすがに
フードコートの利点は、平和堂の中にスーパーが入っているので、コーヒーを飲んだり間食をしたりするとき、喫茶店より安く済むことです。
空調も効いていますし、遅くまで営業しているので、少なくとも図書館よりは使いやすいです。
強いて欠点を挙げるとすれば、店内アナウンス(広告の音声)が何度もくり返されるせいで、夜眠るとき耳の中でリフレインされること。
それから、お手洗いに行くとき、荷物を全て持っていかなければならないことです。
貴重品から目を離すべきでないのは喫茶店も同じですが、何かあっても監視カメラの記録や店員さんなどの記憶に残りやすい状況なので、わざわざ喫茶店内で置き引きをしようとする人は、めったにいないと思います。
一方、平和堂やショッピングモールの場合、お客さんの数が多すぎるので、荷物を置き引きされると、監視カメラの映像でどうにかできると言ったところで、取り戻すのには時間が掛かるおそれがあります。
念のため、確認として言っておきますが、筆者は別に、市立図書館や平和堂に対して何かしらの改善をしてほしいわけではありません。
そもそもの話、今の時代に、利益にもならないのに何時間も本を読める場所があるというだけでも、貴重なことだと思っています。
その点だけ言っても、筆者は何人もの人々に感謝し、頭を下げて回らなければなりません。
ただ、「読書したいとは思っているんだけど、自宅では集中できないんだよね」という、筆者と同じ悩みを抱えた方々に、ちょっとした世間話として、「こういう場所で読書する手もありますよ」というご提案をさせていただきたいなぁ、そういう話をすることによって、筆者も読書家になったような気分を味わってみたいなぁ、と思っただけのことです。
それにしても、最近、雑誌や新聞を含め、紙媒体で読書することが楽しいです。
目から鱗が落ちるような、気付かなかったものに気付き、物の見方や思考方法が刷新されるような読書体験は、いくつになってもあるものですね。
新聞(筆者の場合は地方紙)は最新情報の入手というか、事実や当事者の声の確認といった側面が強いですし、紙面が限られている都合か、情報量や分析方法に過不足を感じないわけではありませんが、ネットでは見過ごすような記事、敬遠するような記事も、全体を視野に入れ、蛍光ペンで線を引きながら読んでみると、予想以上に読み応えがあります。
「世の中、色んな人がいるなぁ」
「新聞社は色んな所に取材に行ってるなぁ」
と感心します。
いつまで続くか分かりませんが、今まで勉強不足だった分を少しでも取り戻せるよう努力していければと思っています。
一方で、本から得た学びをそのままエッセイにするのは難しいとも感じています。
何をどう話したものか、何の話から始めるべきか、どういう位置づけのエッセイないし創作論として発表すべきかなど、悩ましいことばかりです。
最近気付いたことですが、筆者自身が「世間」の中で割と特殊な思考回路の人間かもしれないので、「元々はこういう考えでしたが、こう変わりました」と説明するだけでも苦労しそうです。
エッセイではなく新作の小説(フィクション)に盛り込むのが、カクヨムユーザーらしい方法かもしれませんし、もし小説に書くならエッセイには書かない方が、ネタ被りにならずに済むかと思いますが、小説というものの性質上、(特に長編小説に対して)筆者自身の考えを投影しすぎるのも、それはそれで問題を招きそうで……という感じですね。
この点については後日、機会を見つけて、皆さんと一緒に考えていければと思っています。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
余談ですが、先日公開した『無題のエッセイ』は非公開にしました。
別に誹謗中傷や嫌がらせを受けたわけではありません。
断片的といえ筆者自身の内面をさらけ出したつもりの文章が、他人様からエンタメとして消費・評価されることに対する覚悟が、まだ定まっていなかったなと、やや手遅れながら気付いただけのことです。
読んでくださった方々、評価してくださった方々には、申し訳ありません。
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