前のエピソード――概要

　はい、ではさくさく進めていきましょう。結果発表のおじかんです。さっそく参ります。偽教授魔王杯、グランプリ作品は！

　どぅるるるるるる（自前ドラムロール）

　でーん

　狂フラフープさまによる、『聖女の埋葬』に決定です！

https://kakuyomu.jp/works/16816927861397278601

すたんでぃんぐおべーしょーん！

　本作品ですが、とにかく短編としての小説力が圧巻でした。今回、いつもの「２を１に優先する」というやつをやりませんでしたので、その一点突破をもってグランプリに決定です。

　内容としては、人間であるには人間である（よな？）はずの「魔王」と呼ばれる存在との、圧倒的なディスコミュニケーションっぷりがすごかったですね。異世界ファンタジー分類だけど、ホラー味がつよい。

　では各作品寸評に参ります。

『荒野』

作者尾八原ジュージさま

https://kakuyomu.jp/works/16816927861964637127

　これも魔王と人類の絶対的なディスコミュニケーションが前提となっている作品なのですが、描写のニュアンスを見るとホラーというよりはヒロイズム的な要素はこちらの方が強く感じられたかな。戦え！何を？人生を！ってかんじ。えらく苦吟した痕跡は文章からもうかがい知れ、難しいテーマに挑戦してもらってありがとうございました。

『蓮花枯凋』

作者小辰さま

https://kakuyomu.jp/works/16816700426248539675

　こちらは、よくもわるくも非常にスタンダードな「バトルファンタジー」という印象を受けました。前作があるらしいですが、それはまったく知らなくてもちゃんと読める構造にはなっています。ただ、バトル描写がメインで、魔王のアイデンティティ的なあれやこれみたいなものはごくオーソドックスであったかな、という印象。

　というわけで『偽教授魔王杯』は以上になります。いまやってる『偽教授散華杯』もよろしく。そいではアデュー。