とある幼稚園児は笑う

@akatukitubasa

第1話 

「このご時世、能力主義とか言っときながら結局は金ですよ」

「そりゃ、表上ではきれいごと言っておかないと」

学園都市第8区

犯罪者や反社会主義者の集まる無法地帯

そんな街を女子高校生がなぜ歩いてるかって?

私たちが今日ここにきている理由は、ただ一つ

ジャッジメントのアルバイトだ

「時給も安ければ、仕事は大変だときた、

 割に合わないと思いません、毬さん?」

「まあ、私にはわからないなぁ

 親のコネがあるからさぁ」

毬はお金のジェスチャーをして見せる

「ほんっと、世の中腐ってるわ

 このお嬢様が」

溜息をつきながら、焼き鳥をほおばった

「そんな食べるとふとるぞ?」

「うるさいな、日頃のストレスだよ」

「どうせなら、その脂肪胸にいったらいいのにね」

毬は私の胸を見てため息をつく

「喧嘩売ってるん?」




ボンッ!




「おい、向こうで爆発音が!」

駆けつけると、人だかりができている

「何笑ってやがるっ!」

そこには一人の不良と幼女が向き合っていた

「じゃまなので消えてください」

「おいっ!小さいからって容赦しねぇぞ!」

「おいっ!やめっ・・・」

ボスッ!

「えっ・・・」

その場にいた皆が口をパクパクさせている

「めんどくさい奴ですね」

バコンッ!

彼女は素手で不良を投げてしまったのだから。

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