あんたが私のご主人様!?

あいにゃん

第1話 ご主人様は転校生!?


キーンコーンカーンコーン·····!



ドンッガラガラッ!!!



「遅れてすみません!!」



「菖!またあんたなの?もう、早く座って」



私、神宮菖!!今日は朝のバイトで学校に遅れちゃった!!


私が幼い頃に両親が死んで、それからずっと


おばあちゃん家に引き取ってもらって


でも、もうおばあちゃんも死んじゃったの


だからこうしてバイトしながら1人で暮らしてる!


意外と楽しいんだよ?変に考える時間が無いからね!笑


さっき怒ってた人は私の担任、日比谷都先生


みーんな''みやちゃん''って呼んでる!


優しいけど口うるさいんだよね(--;)


「えー、今日はね、みんなに嬉しいお知らせ


があります!今日からうちに新しい生徒が」


「え!みやちゃんそれ男?女?」


みやちゃんが男と答えると、男子達はみんな


げんなりしていたが、女子達は大喜び!


みんなおませちゃんなのね笑


「入ってらっしゃい」



ガラガラッ









キャァァァァァ!!


え!なに??


女子達からのすごい乙女な叫び声が!!!


「蓮くんじゃん!!どうしてここに?」



蓮?誰だそりゃ!


「はーい、みんなわかってると思うけど


今大人気の有名モデル、五十嵐蓮くんです


モデルの仕事の関係でこっちに来たそうよ。


仲良くしてあげてね!」



「全然仲良くするんですけどぉ〜超やば!」



もう、学校の女子達はロックオン!


特にクラスの中で1番派手なグループのギャル


達がすごい勢いで連絡先を聞こうとしている



「じゃー、菖?あんたの隣あいてるからそこ


に座らせてあげてくれる?あと教科書も見せ


てあげて?」



そう!これがきっかけでこれから私の生活が狂ってしまうとは、この時はまだ思いもしなかった。




「よろしくね♪菖ちゃん!」



うっ·····確かに、イケメンだな


「うん!よろしくね!」



周りの女子達の目が怖い。。。









「·····ちゃん、菖ちゃん!」




はっ!!?寝ちゃってたみたい·····



もうお昼回ってる!?なんでみんな起こして


くれないのよ!!笑



「菖ちゃん、何回も起こされてたよ笑」



隣の蓮くんが起こしたらやっと起きたらしい



最初から蓮くん起こしてよ!笑



「あ、ありがとう。」



「菖ちゃんって可愛いね笑」



う、流石は有名人、口がお上手。。。



お昼休み中で、女子達が隣の席の蓮くんに


群がっているものだから、私はすごく迷惑だ



「はぁ、静かに食べたい。」



一人暮らしで貧乏だから、あまりお弁当を


人に見られたくないのだけれど·····



「うわぁーさっすが貧乏人!今日も塩むすびだけ?笑」



クラスの目立っているグループのリーダー的な女子が私をバカにした



クスクスクスッ


はぁー、ほんっとに嫌っ!!


なんでこのクラスってこんな性格悪い人しか


いないのかしら!!



蓮くんはニコッとこちらに微笑み、女子達と


の会話に戻った。



「ねーぇ?蓮くん、今夜空いてる?」



うーわ、早速ですか!笑


早速ギャル達が色仕掛けで蓮くんに迫っていく!それに対して蓮くんは満更でもない様子



「空いてるよー!じゃーみんなで遊ぼう!」



いいなぁ、みんなは。私なんか!!


って自己主張したってしょうがないよね




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る