大江戸パープルナイト

@tunetika

第1話  はじまり

ときは江戸時代、今でいう東京の大江戸のど真ん中よりやや東南の場所に由緒ある武家屋敷があった。

そこにむさ苦しいさむらい、阿部寛という剣の達人が弟のペ・ヨンジュと一緒に住んでいた。そして不思議なことに阿部寛の屋敷には宇宙から来た四人の客人、四天王という殺し屋が逗留していた。安部寛は宇宙人がどういうものかわからなかったし、他の惑星の住人という概念はなかった。当然、阿部寛は四天王たちの地球降臨の目的を知らなかった。

同じように彼の屋敷には華剣、雷剣という魔力を持つ妖刀があったが阿部寛はその本当のすべての使い方を知らなかった。そしてその妖刀は剣豪から剣豪への手に渡るという数奇な運命を担っていた。

このふたつの宝刀がその屋敷にあることを探り当てた、くのいち山田優はその剣をねらっていた。色仕掛けで阿部寛に近付いた山田優は自分にとっても相手にとっても危険な、くのいち忍法の奥義ディープキッスを使って妖刀華剣を盗み出す。山田優を怪しいと睨んだ阿部寛は床の間に飾られている華剣を偽物に替えておいたのだが、阿部寛とペ・ヨンジュの手違いから山田優が盗み出した剣は本物の魔力を持つ妖刀雷剣だった。

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