第5話 親には頼りません!

ミクとの共同作業が終わり、ゲームをやめリビングに移動したミズはお母さんが帰ってくるのを待って

いた。



まだ帰って来ないのかなー

早くあの情報欲しいのに……


そんな事を考えていると、ドアが開いた音と閉まった音がする。



ガチャ…………ドン!



あっ、やっと帰ってきたよー!


「お母さんー!!お帰り!」


ミズの母親は「ただいまー、今日学校どうだった?」と聞いてくる。

いや、どうだったとかじゃないんだよねー

ぼっちだから……

ミズの母親はコンビニで弁当を買っていたらしく、テーブルに買ってきたものを並べる。


「どれが欲しい?好きな物選んでいいわよ」


テーブルの上にあった物は、焼肉弁当、すし、ハンバーガー、ピザなどがあった。

こんなに食べれるかよ!と思いながらも私はハンバーガーが好きなのでハンバーガーを手に取り、とりあえず食べる事にした。

まぁ、お母さんが買ってきた物を見ると分かる通り、私の家は金持ちだ。

それもかなりの。

お母さんはゲーム会社の社長であり、お父さんは全日本eスポーツ支援協会の会長である。

未来の日本にはeスポーツの優勝者の獲得賞金の3割が日本の借金を返しているお金になっているため、eスポーツはしっかりとした仕事となっている。

まぁ恵まれた環境で育っている。


「お母さんー!」

「どしたの?」

「お父さんは?」

「あなたがまた新しいゲームの情報を欲しがるから色んな手を使って調べて来てもらってるんでしょ」

「あっ、そうだった。そういやー頼んでたのあったなー」

「瑞希が頼んでたゲームの資料あるわよ。ここに置いとくから後から持っていきなさい」

「はーい!」


実は私が攻略した100万回の搭もこの情報網を使ってどこが最前の狩り場所かどこがドロップ数が高い場所かなど調べていたのである。

まぁ、いわゆるチートです。

実際に賛否両論はあるけど、チートではないと私は思う!

まぁ、そんな事はいいや。


瑞希はご飯をすませると、すぐに自分の部屋に資料を持っていき、とりあえずお風呂に入る事にする。

お風呂に入る準備をして、服を脱ぎ、お風呂に入る。


ジャーーー


あのゲームの事、お母さんとお父さんに調べてもらおうかな。

初めて友達と一緒にゲームしたから恥じかきたくないしなー

でも、せっかく友達とやってるんだし。

しかも調べないでダンジョンに行ったら意外と面白かったしな……

今回はやめようかな……


瑞希はお風呂に入りながら、人生で初めて親にゲームの攻略を頼るのをやめた。

そしてお風呂から出た瑞希は、体を拭き、服を着て、髪を乾かす。

自分の部屋に戻ると、とりあえず課題をした。

課題が終わると少し眠くなったので寝る事にした。



今日は色々初体験の事があって楽しかったな……

明日もこんな風に楽しい思い出が出来るのかな

なんか明日が楽しみだな……

ってか少しゲームしたくなってきた、

どうしよ……


瑞希は戸惑いながらもゲームを起動させ、1人で仮想世界にダイブする。



来ちゃった……

しかも1人だし、

ってか鍛冶屋とか行きたいな!どんな武器があるんだろう、

あっ、そういえばスキルも欲しい!

色んな要素があってこのゲーム面白いなぁ。

友達とやるゲームってこんなにワクワクするんだ。


いちようミクがログインしてないかミズは調べるがフレンド一覧を見てもミクはログイン1時間前になっている。

まぁもう12時だし、当たり前か……

ってかこの時間にゲームするのは久しぶりだなぁ

前は学校休んで24時間ゲームするのが当たり前だったからな……


そんな事を思いながら、ミズは鍛冶屋とスキル屋目指して歩き出した。



まずは鍛冶屋行こ!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る