たったひとつの夢のために

神楽

第1話[出会い]

俺は・・・・・


生まれてから夢等と言うモノに思いを閉じ込めた事はいちどもない!!


だが今はスガリ・・・たい・・・


後もう少しで良い・少しで良いんだ・・・・・・


アイツ泣き虫でさだから俺が居なきゃスグ迷子に成るから


せめてアイツが迷子に成らない様に・・・・・


それまで・で・いいから・もう少し・・・・・・側に居てやんなきゃ


後もう少しそれだけでいいから・・・・


それ叶えたら・・・いつでもソッチへ行くから・・・だから・なッ!


解るだろ!!!!


それまで勘弁シテクレ!!

ーーーーーーーーーー


→→→アキラ見つけた~(*^^*)

「遅い!!」

あきれ顔で今日の遅刻の理由なんて話すのか待ってる


『そんな事ないよ、だってホラ!3時半だよ、走って来たよ』


そうかー俺の時計は今~~~4時半だけどな~~~!!!


『えッ!ウソ!?、だって・・・(スマホ見て)えッ!えェ~~~、何で?、コノ腕時計壊れてる?!』(;゜゜)


「壊れてる~~~じゃなくて

ただの電池切れだろ、いちいちそんな事ぐらいで騒ぐなッ!!、周りにジロジロ見られてるから行くぞ!!」


俺はいつもの様にコイツの手を握り足早にその場を離れた


『アキラ早いよ、ゆっくり歩いて』

その言葉で歩みを普通に戻す


『アキラ、今日はドコ行くんだっけ?』


「また忘れてる・・・」

コレが世界で1番大切な俺のお姫様


本当こんなん感じでひとりで大丈夫なのか?

なんて考えてると不意打ちクライ結局俺の負けが確定する


俺の心配の種はそう言って俺の大好きな笑顔を俺に向ける


何でも許せる自分が情けなく思えるけどコレら全て含めて好きだから


口には出さないけど好きすぎて・・・なッ・・・


『ねえ!アキラどうかした?、変だよ~(笑顔)』


「どうもしない・・・ただ映画の始まりの時間はとっくに過ぎてる!、次が始まるまで何して過ごすか考え中~」


『そっかァ~~~そうなんだ~、時間待ち・時間待ち・時間?、アキラ間違えたなら仕方ないよ、気にしない気にしない間違いは誰にでも有る!、アキラだけじゃないよ、だからそんなに落ち込まなくても良いよ、私なら大丈夫だから、今日は許してあげる、元気出して行こう~~~!!』


えッ!!!!!!チョイ待ち

・・・俺じゃねえだろ!!


『えッ・・・何か言った?』


オマエが~~~って?👀??

・・・・・・!!

俺の話し全然聞いてないの姫は~しっかりカフェの入口で扉オープンして待ってる!!


うなだれてる俺を見て

『アキラ!、早く入ろう、私バナナパフェね!!』

満面の笑み~ノックダウン!!


「バナナパフェ美味しい?❤️⤴️⤴️」(*^^*)


満面の笑顔を許せる自分が・・・情けないと思いつつ


━━━━━━━━━━

ずっと見ていたい!出来るだけ長く!!

願いが届くかなんて関係無いてど1度位願ってみるか・・・・・・あの空に


もう少しだけ夢を・・・代償は俺の・・・いのち・・・


悪くない取引だろ・・・

だから俺は生まれて初めて願った・・・・・・・


━━━━━━━━━━


俺が初めてアイツに会ったのは寒い冬の日だった


そう・・・クリスマスイブ


何をするでもなく

何かを求めるのでもなく


ただ退屈な家に耐えられなくて町中をブラブラとッ・・・


そんな時だった

何も写さなくなった俺の眼に

アイツだけがはっきり見えた


いかにも・・・良いトコの何も知らないお嬢様


ああいうの引っ掛けて連れ込んでやっちまう・・・お嬢様格好の餌食だよ!!


スマホ片手に・・・ドコ行くつもりなんだ???!

オマエ狙われてるぞ!!


なんて事を教える義理もなし

どうやらマジヒットだな危ないぞ~お嬢様・・・~・~


あ~あッ!!思ってる側から早速ヒットされてるじゃんか??!


お嬢様に近付きながら・・・仲間が何人か数えてた・俺の計算では合計5人・・・


回されて写真取られて脅して売りだな!!


ハングレ・グレイだな・・・

俺は考えながら・なぜか彼女の真後ろに立ってた


そして次の瞬間

相手がお嬢様の腕を掴みそうに成った


俺は瞬時に反対側の腕を掴み引き寄せた!!

「ドコの誰だか知らねえが、俺の妹に何の用だ!?」


するとお嬢様は俺を見て・・・??!!


『お兄ちゃんドコに居たの?、勝手に迷子にならないでよね!』


えッ!!コイツ俺よりウワテなのか??!!


「あッああ、悪かったな」

その場の会話に合わす俺?!


?『へー兄貴なの、ひとりかと思ったから声かけたんだけどね、兄貴が一緒なら仕方ないか、じゃまたな~』

そう言って相手は手を引いたが・・・・問題ひとつ!!


「・・・俺には妹はいないんだけど!!、いつ俺がお前の兄貴に成ったんだ?!」


『さっき、私の腕を掴んだ時・・・え~とッ!、おかしいな~、スマホ潰れたのかな~、絶対ココなんだよ!!』


「質問もうひとつ!、お前はいつもそうやって兄貴を増やしてるのか?!」


『お兄さんなら家に居るよ!!』


「じゃあなぜ初対面の俺が、お前の兄貴になりゃなきゃいけないのか、説明頼むわ!!」


アイツはまっすぐ俺を見て即答『男前だったから!!(笑顔)』


あッ・・・その時の笑顔を見て巻かすつもりが巻かれた


要するに俺の完敗一目惚れ

そんな事は絶対言わない

だから俺は話しを反らした


「ドコへ行くつもりなんだ?」


(スマホに指先し)

彼女『ココ、この辺のはずなんだけど・・・わかんなくなっちゃて・・・??!』


「つまり迷子に成ったのは、俺じゃなくてお前って事で良いんだな!!」


彼女『多分そうみたい!(笑顔)』


「ドコの誰とも知らない男に、なんでお前は笑顔で答えてんだ!」(呆れ顔の俺にアイツは)


『望美』・「えッ!」

彼女『私はお前じゃなくて、のぞみ!解った!!』


「俺はお前の名前なんか聞いて無い!」

望美『あなたの名前は?』


「・・・だからッ、・・・だめだソノ(笑顔)アレダ!」


望美『アレじゃ解らない!、早く教えて!』


「ア・・・・・・ッ」


望美『あ?、そんな名前ないよ!』


「は~~ィよッ、アキラ」

俺は望美と名乗るこの女に惚れた

一目惚れなんて信じていなかったのに・・・・・


望美『アキラ!!・・・よろしく(笑顔)ねッ・・・』


一瞬の違和感?気のせいか?

「よろしく」

(何故か頭を下げる俺)


とにかく今は何をすべきか考えるか

思考に追い付かず成すがままに・・・・・


望美『アキラ、私ねココへ行きたいの!!』


ココって・・・望美がスマホを差し出す・・・!??


望美『ねえ解る?、この辺なんだよね~変だな~~??!』


「別に変でも何でも無い、ココで合ってるよ」項垂れる


望美キョロキョロしながら

『でもドコにも無いみたいだよ!!』


「目の前見て少しずつ上に顔上げれば、俺には看板がデカデカとはっきり見えるけど」


『・・・あッ!有った!!、アキラ早く教えてよ!、時間勿体ないから早く行こう』


なぜか俺は望美に手を引っ張られ一緒に行く事に成った・・・


その場所は・・・・・

弁護士事務所!って

俺何やってんだ~~~??!

━━━━━━━━━━━━━━


アキラの困惑はともかく

これが二人の初めての出会いであるのは確かな事だ・・・



→→→→→→→→続く~~~~


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