吉屋信子の戦前長編小説について(5)昭和5年から支那事変までの作品(3)~一つの貞操
うーんw
×点(亡くなった人)が多い。
https://plaza.rakuten.co.jp/edogawab/diary/201806040005/
いや基本的にこの時代のメロドラマですから、人の一人二人死ぬのはありなんですが。
ほらあれですよ。大映ドラマとか、東海テレビ製作の昼メロとかの原点のようなもんですから。
それにしても死にすぎでしょ。
時期は「彼女の道」の次。連載期間見てもらうとわかるように、結構長いです。
ちなみにこの図では下に居ますが、ヒロインは紀美子さんです。
そもそも紀美子さんと弘志くんが当初から好きあってるし、總子さんと徹くんも同様。
だけど家のごたごたした関係に、持ち出された縁談に反対もできず結婚。関係はずるずる。
でもお互いの存在に気付いた女たちは子供のために…… と動いて。
その間にそもそも伏線というか当初から出ていた「身体が弱い」弘志くんが亡くなって。
まあここで「お前がか!」ってのが、紀美子さんと徹くんが実は異母兄妹だった! というので。
で、總子さんと徹くんがよりもどして、紀美子さんは「私が産めなかった子の代わりに」と弘志くんと總子さんの子を育てることにしてめでたしめでたし?
……めでたいかあ?
不幸を乗り越えて幸せ?
というには何か首をひねる道のりなのでした。はい。
ただしこの話も、無論人気は出ました。何たって挿絵が高畠華宵。見目麗しい男女のお互いを思いつつの悲劇!
たぶんそこで「いやちょっと待ってほしい」となったらいけなかったんだと思います。
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