次のターンで
スタート地点であった『3―A』~『3―D』の教室にみんな戻っていた。
マップの右端に居れば、侵入者が直進してきたとしても5ターン目で捕まることはない。
ただ6ターン目を迎えるとそれがなくなる。侵入者は右端まで来てしまうからだ。
5ターン目を無難にやり過ごすだけでは、単なる時間稼ぎでしかない。
侵入者は生徒達が右側に集まることを見込んで近付いて来ているかもしれない。6ターン目で捕まえようと目論んで。
ここは勝負を賭けるしかない。
1ターン生き延びて次のターンに捕まるより、前に進んで逃げることを選ぶ。
ナナミは大外周りのコースとなる『体育館』に移動した。
もし侵入者に読まれていたら、奴は体育館の隣の部屋の『2―D』の教室に居るかもしれない。
次のターンで体育館に来られて終わる危険があった。
アスカは『3―A』という最深部に避難して、とりあえず捕まることだけを回避しているようだ。
ユアは『校長室』に移動。ナナミとは逆回りで逃げる作戦を立てた。
カナは同じような部屋の行ったり来たりを繰り返していた。
そして6ターン目を迎える。
隣の部屋に侵入者が居たら、すぐに体育館に入って来てナナミは惨殺されてしまうであろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます