第12話 印刷への準備(*)
さて印刷に入る前に、
製本したとき各ページの表裏、
その組み合わせがちゃんと順番通りになるよう、
原稿(データ)を組み替えなければなりません。
中とじは特に。
これを『面付け』と言うそうです。
今回はこの面付け作業です。
これさえ終われば、仕上がった原稿で欲しいだけ印刷、製本となります。
では具体的に見ていきましょう。
中とじの場合:
合計8Pものだと、
1枚目の紙は表面に、1Pと8Pが並び、裏に、7Pと2pが、
2枚目の紙は表面に3Pと6Pが、裏面に5Pと4Pが来るツクリになります。
想像しにくい場合は、ありものの紙で中綴じ冊子を作って、
ページ数を記入して、ばらして、確認するとよく分かると思います。
(した!)
そうして得た順番の原稿を作るには、
方法1)
とりあえず1枚づつプリントアウトし、上記の順番に手で並び替えて
コピー原本を作る。
方法2)
ワードの印刷コマンドや、コンビニコピーにある「中とじ機能」を使い、
自動で並び替えコピー原本を作る。
が一般的と思われます。
そこで、1)は二度手間かつ並び替えを間違いそうなので、やめました。
文明の利器を使う 2)を採用です。
さらにワードかコンビニコピーかについては、
まずコンビニコピーの場合、面付け前の文章をPDF化して持ち込み、機械にうながされるまま『面付け』を指定。すると家でホッチキス留めするだけの状態に並び替えられ、印刷されて出てくるそうです。
ワードを使用したの場合も印刷時、『中とじ機能』を指定でコンビニコピーと同じ結果を得ることができます。(両面印刷可能が前提)
いずれにせよ文明の利器を使える中とじの面付けは、フルオートで本当に簡単。
初心者向きだと思います。
NRは自宅作業が必須だったため、
ワードの両面印刷で面付けをする事にしました。
これ、中綴じは字面通りに作業出来たのですが、
問題はコチラ。
平とじの場合:
原寸大で、ページ順とおりに、両面印刷できれば
あとはとじるだけで完了しますが、
今回は予算やプリンターの性能からA4印刷、A5仕上げにしています。
つまり
印刷した紙を半分に切る必要があるわけです。
この切るところで失敗すれば、やり直し。
そもそも切るのがタイヘン。
想像して拒否反応が出てしまいました。
ということで、
切らずに真ん中で「折る」ことにしました。
折った物を重ねて平とじ製本するやり方です。
ならば面付けも変更が必要となります。
そこで!
目標:
中綴じ機能を使った時、
A4の紙の表に1Pと4Pが並び
裏に2Pと3Pが並ぶように面付する
ため、こう並ぶようにさらにPDFの並びを変えることにしました。
(本当にこれでいいのか。疑問はあれども、やると決めた)
さあ、ここからがちょいとややこしい。
1)出来上がった製本原稿の全てをPDF化。
2)フリーソフトで多くの『PDF編集ソフト』が出回っているので、好きなものをダウンロード。
3)前回ヘッダー等で作った、右寄せ、左寄せバージョンのファイルを、ソフトを使って1ページごとにバラす。
4)ばらしたページを左寄せページ、右寄せページ、左寄せページ…の順に拾って1つにまとめなおす。
5)中とじ機能を使っても平とじ配列になるよう、さらにページ順を並び替えて1つに結合する。(間違えないよう、ページ配列の一覧表を作りましたよ)
6)中とじ機能で一気に変換、印刷、コピー原本とする
5)の順番は、余り紙で平綴じ本をまず作り、ページ数を振ってバラして、中綴じ本へ作り変えて、ページ順とその法則を確認したNRです。(だいぶバカっぽいですが、確実を極めました)
このやり方、一見すると面倒くさいですが、PDF化さえできていれば異なる書式や拡張子のページだろうと適宜、間へ挟めたため、自由度が高く都合がよかったです。
もちろん印刷屋さんにお任せすれば、今回以降お任せできるので、労力からして皆さんが利用する気持ちがよく分かったな、とも思いました。
しかし自分で行うからこそ途中で何度も確認できるので、安心感があり初心者としてはよかったです。
とりあえず、これにて量産体制は整ったり!
あとはお声がかかるのを本当に待つのみ。
家宝は寝て待て。
ぐー、すー、ぴー。フニャフニャ。
また次回。
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