五月四日

 読んだ本

 ・『アンドロイドは電気羊の夢を見るのか?』フィリップ・K・ディック


 読み返した本

 ・『月の影 影の海』小野不由美

 ・『風の万里 黎明の空』〃


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「子曰、学而不思則罔、思而不学則殆。」論語


 ・


 何をやるにも、声が付き纏う。ほら、言ったでしょって。あなたにはできないのよって。母の声だったり、自分の声だったり、他人の声だったり。聞きたくない。考えたくなくても、付き纏ってくる。

 全部自分の妄想だってわかってるんだけど、妄想で終わらせられない。だって事実だから。蒼い猿と同じ。あれは私の声なんだ。


 ・


「男の子でもその言葉遣いしないわ」

「男の子の方が清潔だわ」

「男の子の方がきちんとしてるわ」


 自分じゃなくても、二歳の妹にいう母が苦しい。性別関係ないんじゃないの。異性を出す必要あるのって。私の人格・性格が、あなたの望んでいる人物像・価値観と合わないだけなんじゃないの。(私が悪いのかもしれないけど自分を正当化させているだけ?

「女の子だから」に囚われたくない。そう思いながら、囚われてる自分がいる。しょうがないよな。(囚われてるって言葉が悪いのかな。縛られるの方が合う気がする。簡単にいうと、支配するために「女性らしさ・女の子らしさ」を出すのが嫌なの。)私、ものにも憧れてるし。

「ピンクは女の子の色だから私好きじゃない」って小さい頃思ってたんだ。今では普通に好きって言えるけど、なんだか恥ずかしかった。お姫様になりたかったけど、男の子たちが遊んでた戦いごっこに混ざりたかった。図工の時間に剣を作りたかったし、休み時間にアニメを話してる子たちに混ざりたかった。

 ちょっと異質な存在としてじゃなくて、同志として見て欲しかった。けどそこまで言える勇気がなくて、我慢してる方が楽だった。そう、楽だったんだ。楽な方、楽な方を選んでいって、今の私がいる。声を上げられないまま、行動しないままの自分がいる。

 こんな私に、なんの価値があるのだろう。

 社会が決めたレール通りの人生の方が、合っていたのかもしれない。今更いっても、やり直せないけどね。考えていたことを文章にしたくなって、書いてみた。


 ・


 しゃあない。

 社会は、世界は、いま凄い速さで変わっていってる。私も変わっていかないといけないみたい。ウイルスが収束してからじゃ遅いのかもしれない。

 ああ、もう、どうすりゃいいんだろう。生きてるだけ、すげぇじゃんわたし。すげぇじゃんかよ、それで満足したいのにできない。どうなってんだよ、人間。


 ・


 長くなってしまった。申し訳ないです。

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