140.音楽と私

 先ほどオーディオストックに新曲を審査に出して、すっかり腑抜けになってネットを巡回してて気付きました。私、音楽についてあんま触れてなかったなぁ。


 これ、避けてたんです。あえて書かなかったんです。自分の経歴に自信が無くて「音楽やってるんだ!」ってあんま書きたくなかったのです。が、今はちゃんと音楽してますので、音楽と私について書いてみようと思います。


 私が音楽と本格的に触れたのは四歳の時でした。八歳年上の姉がエレクトーンを習っていたことから自然と私もエレクトーンに興味を持ち、四歳の時にヤマハ音楽教室のグループレッスンに通い始めました。そこでは楽譜の読み方の基本からリズム遊びとか即興メロディー作りとかをして、何となく楽しかった覚えがあります。

 

 リズム感は良かったようで、幼稚園で和太鼓を叩く機会があったのですが、クラス代表になれるのは一度限り、という掟を破って二回やらせてもらえました。

 太鼓叩くのが楽しすぎなので、鼓笛隊でも太鼓をやりたかったのですが、エレクトーンを習ってるのを理由に鍵盤ハーモニカにされてしまい、練習をばっくれるという高度な事もやりました(笑)。



 小学校に上がってからは、エレクトーンは個人レッスンに切り替わって週一度のレッスンと自主練習が主になりました。

 色々な曲を弾けるようになるのが楽しかったですが、この頃そこまで熱心にやっていたわけではない気がする。この頃から、毎日自分の感情をてきとーにメロディーに乗せて歌っているような不審人物的な子供でした。


 小学校四年生でクラブ活動が始まった時に、私は吹奏楽部に入って、やはり姉がやっていたトロンボーンをやる事にしました。でも、担当の先生が苦手だったので、てきとーにやってました。練習をばっくれる事も多かったのですが、この頃には初見(楽譜を見て一発で読む事)で演奏が出来たので、自分はあまり困ってなかったです。周囲には迷惑かけてたでしょうけどね~。


 中学校に上がると、すぐに吹奏楽部からスカウトが来たのですが、絶賛反抗期の私は先輩に歯向かって吹奏楽部に入らないで帰宅部生活してました。この頃、姉に色々馬鹿にされてイライラとして、エレクトーンのレッスン一回で一曲クリアしていくという技を開発しました。


 中学校時代は音楽は熱心にやらないで高校受験の為に勉強してました~。暗黒時代なんで音楽的にも面白い事ないです~。



 

 で、地元の私立の進学校に進んだ私でしたので、ここで指定校推薦貰ってとあるJ大学で心理学を勉強するんだ! といきっていたのですが、転機はすぐ訪れました。パソコンとの出会い、すなわちDTM(デスクトップミュージック)との出会いです。



 高校に入って半年後位に、父が私にパソコンとインターネット環境(当時は珍しい)を与えました。当時インターネットはダイアルアップで一分二十円とかで、パソコンもかなり高価な時代でしたが、父曰く「これからは情報化の時代だからパソコンくらい使いこなせ。壊していい。壊すごとに詳しくなるはずだ」と言って私にホイッとその環境を与えたのです。


 で、そこで当時ハマっていたZABADAKのファンサイトを訪れて私の運命の歯車が動き出しました。



 そこのチャットに居た大学生のお兄様達からパソコンで音楽を作る術を教わったのです。無料で使えるソフトも教えてもらいました。



 そうして私はコンピュータミュージックに目覚めてしまったのです。


 

 高校に入ってからこっそり作曲をして楽譜を書いていた私なのですが、それがパソコンで鳴らせるとは。びっくりです。しかも無料で使えるソフトもある。


 今にして思えば当時のソフト音源は音がしょぼいのですけども、当時の私には画期的。で、私はこの「機械から鳴る音」にすごく感動してしまい、そうしてシンセサイザーにもハマってしまったのです。


 当時の私は大学進学率九十九%の高校に属していました。なので、音大進学も考えました。が、実は音大進学には壁があったのです。


 

 遡るのは中学一年の時です。担任が音楽の先生でした。その先生は、歌が得意な私に音楽高校への進学を進めてくれました。で、エレクトーンの先生にも音楽高校を進められていたので、その関係で音大付属高校の夏期講習に行ったんですよ。


 そこで私は『楽典』(音楽理論)をいきなり音大入試レベルで教えられ、拒否反応を起こしてしまったのです。だって、それまで楽典なんて勉強した事無いのに、いきなり音大入試レベルで教えられたってわけわかんないよ(笑)。



 というわけで因縁の音大入試に高校生になってまたもやぶつかった私。


 一応親にも相談したら、「音大ってさ、お金凄いかかるでしょー。レッスン代十万以上掛かるって言われたでしょー。無理!」


 はい。親ざっくり(笑)。国立の音大、いわゆる東京藝術大学に入る能力はないと自分でも分かっておりましたのでそこは最初から目指さない。無理に背伸びしない!



 というわけで、あっさり大学進学を捨てて専門学校に行くことにした私。



 そうして私はシンセサイザーと作曲と音響を学べる専門学校を都内に見つけ出し、そこを目指して残りの高校生活を過ごします。はい。音楽とネット三昧の高校生です。先生に嫌われ友人も少なくなってしまうという高校生活後半でしたが、私にはネットがあった。ネットバンザイ(笑)。

 あ、専門学校は自己推薦入試で、学力試験と一次面接・二次面接がありましたが、あっさり受かりました。はい(笑)。



 で、そつなく高校生活を終えて晴れて音楽系専門学校生になった私。



 そこからは友達と毎日シンセを見にアキバに行ったり、曲を聞き合ったり、ネットの友人とセッション三昧したり、師匠と呼ぶ先生に付いてあっちこっち行ったり、楽しかったです~。あ、楽典は専門学校で習っても苦手意識の方が強くて習得に至っていません(汗)。


 と、ここまでが私の音楽遍歴(ざっくり)になります。長い……すいません。これでも端折ってあるんです(汗)。


 ここから先は、専門学校卒業間近に精神科に連行されてしまうので、『【改稿版】帰ってきた! 無雲の生態~お久しぶりです、生きてます~』に書いてある人生となります。


 うーん。私という人間は音楽をやるには恵まれた環境に生まれていたんだと思う。特に、ネット黎明期からDTMに触れていたのはけっこういいと思う。ただ、そこから十数年キャリアが途絶えたのは痛かったですね。でもまぁ、人間性は深まったからヨシとするかぁ(笑)。


 凄い長い……二千六百文字にもなってしまいました。読んで下さってありがとうございます!! 音楽についてはまた書くと思います! ではでは♪

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