34.記憶から逃げてしまう自分、変わりたいと思う心

 ここ最近、時間がいっぱいあったので、物語からエッセイまで沢山ヨムヨムしました。凄い勢いで琴線に触れるものもあり、ワクワク楽しい感情が沸き上がったり、ちょっと官能的な気分になったり、昔の記憶が呼び覚まされて陰鬱な気分になったりもしました。


 その中で、「いじめ」に触れられている作品を読んだ時、私の中である暗黒の記憶が蘇ってきました。


 私には高校までの学歴の友達がひとりもいません。私は高校までの学生生活を『暗黒期』としており、会いたい人もいなければ連絡を取り合いたい人もいないからです。


 高校は毛嫌いするほど嫌な思いをしたわけではないですが、特段目立った思い出もなく、ただひたすら私はネットの世界にいましたので、友達らしい友達も残っていないのです。


 義務教育は、これはもう全てを否定して差し上げたくなるくらいの思い出しかないので、記憶に蓋をしているんだと思います。


 私は敢えてこの期間の事を文章にしていません。書くのが辛い、思い出したくない、思い出したら暴れてしまうかもしれないし物理的に破壊行為に及ぶかもしれない…という危惧があるからです。


 私は、自分の体験や感情をストレートに文字に書き起こせる人は『芯の強い人なんだろうなぁ。」と思います。過去の嫌な記憶に向き合って、さらにその事が『ほかの誰かを救うことになるなら』と文章にしてくださる事は、とても素晴らしい事だと思います。



 逃げていない。


 

 彼ら・彼女たちはその記憶から逃げていないのです。



 自分で言うのもなんですが私には逃げ癖があります。困難にぶつかるといきなりその場から姿を消してしまうのです。そんな自分を弱いと感じ、自己嫌悪に陥ることが多いです。気分の波が凄くあり、自己肯定感は日々荒波のように上下します。



 このような中で、逃げない姿勢の彼ら・彼女たちのエッセイを読むと、自分も頑張らねば、逃げないで立ち向かわなければ、と思います。



 人は一朝一夕には変われません。でも、『変わりたい』と思う心があれば、少しずつでも変わることが出来るのではないでしょうか。



 そんな気持ちにさせてくれた彼ら・彼女たちに感謝の念を込めて、レビューを送らせていただきました。微力ではありますが、彼ら・彼女たちの思いが少しでも皆様に届くお手伝いができたらとても幸いに思います。


 

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