「ナマクビ・ライカ・シューティンスター」について
トゥー・マッチ・サニー!!
今年の夏もお暑うございますわ。
第六回こむら川小説大賞、二作目です。
https://kakuyomu.jp/works/16817330660660648746
「白狼」をupしてからは他の方の参加作を読み進めており、KUSOをモチーフにした作品がいくつか見受けられまして「そういえば出先の喫茶店でウォシュレットが止まらなくて焦った事あったな」と思いました。
トイレ我慢クリア、紙がないぞ、いやウォシュレットがあるもんね、止まらないなどうしよう、みたいなコメディが頭をよぎります。でもそんなの、コンセント抜きゃいいじゃんで終わりです。私もそのようにした。
だから、コンセント抜く前に何か非常事態をぶつけてやろうとおもったんですね。
「僕と契約して魔法少女になってよ!」
「入るトイレ間違えてませんかね!?」
「30分でいいから」
「いま忙しいんで!」
こんなんです。
しばらくこんなノリの出だし会話をこねてたんですが、男性 + 魔法少女には「魔法少女 俺」だとか「魔法少女全員おじさん」って傑作がすでにありますし、トイレネタだけで打って出るのなんだかキツいなぁと思いました。
だいたいトイレに出てきたキュウベエみたいの、お前なんなん?
迷いを抱えたので、一歩もどります。
メモにある項目を一覧。
尻シャワーが止まらない in 時間に期限のある状況 in 常識では考えられない出来事 with 大事な人巻き込まれ in あかされる出生の秘密。人生は偽物だという定義
変わってしまう彼女との関係
の詳細をひとつずつ思いつくまま足してみます。
みっつめの「常識では考えられない出来事 with 」にあたっていて
・5000円あげるから魔法少女になってよ、と、少女の生首に言われる。
と、突然の生首が出てきました。なんで生首の発想になったのかわからないんですが、書いてて思いついたっぽいです。
「つらつらと考えたメモ」にあるとおり、この作業で話の大枠ができてきます。
・魔法少女と怪人は並行世界から来た。
・身体のすげ替えの際、頭をぶつけて情報を共有する。
・怪人との戦いで起こった破壊は、30分間巻き戻せる。
などなど、根幹になる設定がはえてきました。
細かいところは本文を書かないと見えてこないので、手を動かして行きます。
【舞台】
都内のショッピングモール。錦糸町のオリナスをモデルにしました。「ここが崩れうる」「ここが燃えうる」みたいな事を考えながら写真を撮って回ります。不審です。
あそこは円形吹き抜けをエスカレータが横断するような構造になってましたので、これ、エスカレータがブラブラしてから落ちるとかもあり得るな、と思いました。
(惨劇の様子は講評でも取り上げてもらえて嬉しかったです)
【登場人物】
雄大くん
最初は口からビームとか出す想定でしたがやめました。生首はファンネルではない。
ビームを出したとして、それがどれぐらいの威力で、どれぐらい怪人に効くのか、どこからのエネルギー供給なのかみたいなのがけっこう手間だし文字を喰うし、語り部だから、その辺を知らんぷりするのも無理が出る。
きみはただの空飛ぶ生首だ。いいね。
名前は25年前の名前ランキング一覧からとりました。最初は航平だったんですが、鉄棒始めそうなのでやめました。
ココロちゃん
15歳。こむら川開始直前に「かがみの孤城」を呼んでいたため、名前がココロになりました。
年齢以外の外見や能力は書きながら決めました。チェリーピンクの髪も好物のイチゴも流れで決まります。
やっぱりレッド枠なので、炎系の能力にするのが良かろうと拳に火を纏わせたのち「いやラストバトルなのだから2段階目の技がもうあるでしょ」と炎に圧縮をかけました。モー・エン・モー!
輝く拳は「サニーナックル」とするつもりでしたが、なにせ現実世界では暑い日が続いていたこともあり「トゥー・マッチ・サニー!!」と叫んで右フックです。「
サニーナックルって太陽拳じゃんね。
帰れない帰れないと連発していましたが「どうあっても君は家に帰す」という強い意志で書いてました。
「
怪人
蟲系の外骨格に悪役っぽい色「紫」でアメジスト。棘と破壊のエネルギーで暴れます。破壊のエネルギーは振動波を想定していましたが、細かい説明は省きました。
ずずずずずず。
手を出す。
破壊。
の三拍子が揃ってれば伝わると踏みました。
ただ、この怪人についての背景を書かなかったので、そこは講評でもばっちり指摘されました。
災害のような物、というふんわりしたイメージはあったので、「災害としての怪人」としたうえで整合性を取るだとか、既存の設定に対して矛盾のない、組織のボスや最終兵器としてのバックボーンを掴んでから戦いに臨めば、決め手になるところで雄大くんをもっと活躍させられたかも知れません。
企画的にまだすこし時間はあったので「はやる気持ちを手なずけていったん置く」が今後の課題かもしれません。
置いた物をぐるっと見回して後ろから蹴れば、脆い所が分かるはず。
警官&消防官
僕の作品では公的機関の人たちがわりとまじめに働くことが多い。現場レベルでめちゃめちゃに怒ってる警官とか大好きです。
あー、でもなー。消防車からの放水とかなー。もっとなー。あったよなーって悔しみもある。
【没ネタ小ネタ】
タイトルを「生首ガンビット」にするアイデアがあった。ガンビットが狙い通りのイメージを誘発しなさそうなのと、雄大くんの口からビームが出なくなったので没。
ココロちゃん(15)が出たのが男子トイレの個室なので、雄大くんが立ち上がって「きゃあ」みたいな展開も考えていたけれど、なんかウザさを感じたんで没。
怪人の猛攻で上半身(♂)が露わになる展開も考えたけれど、直前の惨劇の場面に対してノイジーだったので没。
明確に描写はしていないけれど、ガレキに埋まったままココロちゃんの熱や戦いの圧で亡くなった方もいる想定。
ココロちゃんの仲間は、ココロちゃんの世界の3年後から「
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