Dの不可解な自殺

喜多條マグロ

第1話 Dの自殺の謎

S・Aに捧げる


家へ帰ると異臭がした。部屋を見て回ると、異臭の正体が直ぐに分かった。兄が自室で首を吊っていたのだ。

私が真っ先に思ったのは、正直死んでくれて良かったという事だ。

兄の机の上には遺書と書かれたメモが置いてあった。

そこからは母に電話し....余りの事で覚えていないが...警察とのごちゃごちゃがあり、兄は自殺という事で決定し、どこかへ引き取られた。

そうそう、兄の遺書の中身だが、ただ一言こう書かれていた。

「親父、涅槃で待つ。」

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