日常灯下。
文乃 雛
目覚まし時計がやけに五月蠅い。
緩やかに目を開ける。
鼓膜が振動する。
目覚まし時計が鳴いている。
うるさい。
今日は休日なんだ、寝かせておくれよ。
そうは言っても。
どうせ相手は口を持たぬ物。
ジリジリ、リンリン。
鳴くばかり。
「ああ、だから休日なんだって」
停止ではなくスヌーズ。
私が起きるまでもう五分。
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