電化製品ってどうなの?

 留学する時パソコンを持っていったほうがいいと、どこかで読んだ気がしたので、韓国でパソコンを買うより、変圧器を買って自分のパソコンと小さな電化製品を持っていこうと考えました。

 コシウォンには大きい電化製品、例えば冷蔵庫やテレビ、オンドル(韓国式床暖房)といったものが備えつけられているので、変圧器を一つ買ってしまえば、韓国で新しく買わなくてもいいだろうと思いました。

 共同で使う台所には電子レンジや洗濯機もあります。

 生活するのに必要な物はそろっています。

 

 建国大学ではクラスのみんなの前で韓国語で発表するのですが、三級ではMicrosoftのPowerPointを使います。

 大学の図書館にはパソコンがあって、留学生でも図書館に入ることができるので、最悪パソコンを持っていかなくてもなんとかなりますが。

 韓国なのでパソコンはもちろん韓国語です。

 韓国はwindowsが主流なので、韓国語がわからなくてもどうにか使えることはできますが、韓国語の原稿を自分で書いて覚えるだけでもたいへんなので、資料ぐらいは楽に作りたいものです。

 慣れない韓国語のパソコンで発表の資料を作るより、慣れた日本語の自分のパソコンのほうがだんぜん効率がいい!

 あの時は本当に持っていってよかったと思いました。


 変圧器の種類や値段を知らないので、どんな物を買えばいいのか、とりあえずネットで調べてみました。

 変圧器を買うときは使いたい電化製品の消費電力に合っているか、使いたい国の電圧に対応しているかがポイントです。

 なるべく安い物をと探せば、容量が少なくてドライヤーが使えなかったり、逆に容量に重点をおけば高かったり。

 複数の電化製品を同時に使いたいときは、もっと容量が大きい物を選ばなければなりません。

 

 自分のパソコンがどれくらいの消費電力なのかを調べようと取扱説明書を確認してみたときのこと。

 衝撃が私の頭の中を走りました!

「変圧器に接続しないでください」

「本機は国内専用です。海外で使用することを動作保証するものではありません」

 

 えぇっ⁈

 日本のパソコンって使えないの⁈

 それじゃ韓国製のパソコンを買うか、日本製の海外対応パソコンを買いなおすしかないの?!


 これから無収入なのにパソコンまで買わなければならないのかと、正直悲しくなりました……

 しかし取扱説明書にはそう書かれているものの、仕様は100V〜240Vです。

 ネットでは100V〜240Vと書かれているものはAC240Vまで対応しているとあったので、私のパソコンもどうやら韓国で使えそう。

 リスクをおうことを覚悟して、持っていくことを決心しました。

 だけど変圧器を買って他の電化製品も持っていこうというプランがふりだしに戻ってしまい……


 本当に韓国で日本のパソコンが使えるのかがすごく心配だったので、パソコンにくわしい人のブログをとにかく読みあさりました。

 100V〜240Vの電圧に対応しているパソコンでも、日本製のパソコンはACアダプターから先のコンセントに接続する電源コードの部分だけは、日本の電圧にしか対応していないそうです。

 この事実を真実だと確信するために、たくさんブログや留学斡旋会社のホームページを読みくらべました。

 全部まったく同じことを書いているから大丈夫だろう、そんな感じで確信を固めていったわけです。

 

 韓国はコンセントの形が日本と違うので、韓国用変換プラグを買わなければなりません。

 パソコン用電源コードと変換プラグだけ購入し、結局変圧器は購入しませんでした。

 ドライヤーは現地で調達することにし、ヘアアイロン、パソコン、iPhone、iPod、電子辞書を日本から持って行きました。

 ヘアアイロンとiPhone、iPodはもともと海外対応製品なので、変換プラグだけプラグにつければそのまま使えます。

 電子辞書は電池式なので、日本から何個か持っていきました。

 

 結論としては変圧器がなくても特に不便だと感じませんでした。

 日本に帰ってくるときに、韓国で買ったドライヤーや電気敷き毛布はコシウォンにあげてしまいました。

 電圧が違う物を配送料をかけて無理に持って帰ってくるより、次に来る人達の役に立てば電化製品達も幸せかなと。

 長期間留学するときや、ワンルームに住むときはまた事情が変わってくるかもしれませんが、たくさん送るとなればEMSも高額になるし、運搬中の破損も心配なので、現地で調達して、いらなくなったら後から来る留学生達にあげるのも一つの方法です。

 

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