園児編 第4話 あの子を落とせ〜いじめっ子少女編①〜
俺の名前は佐藤篤樹(サトウアツキ)。
俺は26歳のサラリーマンだった。
だが、とある理由で俺は6歳の時に舞い戻ってきた。
それは愛を司る美女女神と神界にて思わぬ邂逅を果たしたことが発端だった。
そこで、俺の本能的な欲望を女神の神眼によって見通され、俺は女神から授けられた能力を駆使して、現代日本のため(決して自分のためだけじゃないよ……)崇高な目標を掲げ、6歳の時に戻ってきた。
女神から授かったのはスキルと呼ばれる能力。
現代の日本においてはそんなスキルの存在も知られていないし、ましてや所有している人もいないのだが……
俺は女神様ののおかげで特別にスキルを手に入れることができた。
そのスキルは3つある。
それは【身体操作】【親愛度鑑定】【魅了】の3つである。
【身体操作】の能力はまず、自分の身体を何にでも変えられる。いわば変身能力。
これを使って、俺は自分の顔をイケメンにして、そして身長を伸ばしてスタイル抜群を目指す!
これだけでも現代社会ではかなりうまく立ち回れるはずだ。
だが、あんまり一気に変えすぎると周りの人には不思議に思われるだろうから、ほんの少しずつ変えていかなければならないのが
難しいところである。
とりあえず、俺は6歳児ということもあって、とにかく目をくりくりのまるまるにして、誰もが可愛いと思えるような容姿にしておいた。
二つ目のスキル、【親愛度鑑定】はその名の通り、相手が自分をどれだけ愛しているのかを測ることができる。
これは意外と精密さに欠けていて、愛情、友情、敬愛の全ての感情がごちゃごちゃに統合されてしまっていて、先程、保育士の先生を鑑定したところ、何故か親愛度が75%もあった。
ちなみに鑑定したところ、その先生は母さんほどではないが【H】の項目がAと、まぁ、かなりそういうことが好きらしい。
さらに、なんとGカップもあった。
俺はとりあえず、彼女を攻略対象に加えようと決心した。
そして3つ目のスキル。これが非常に強力なものだった。
【魅了】
任意の対象者の親愛度を固定化することができる。さらに、親愛度80%を超える相手と体液交換することによって、相手を完全に虜にすることができる。
その反動として、魅了された女性は【アツキの嫁】という称号が与えられ、将来的には篤樹の嫁になることが確約される。
この3つのスキルを使って俺は自身の欲望、いや、日本の少子化の打破! という崇高な目標のために、前の人生でやり残したことを成し遂げる。
そのためにわざわざ6歳児へと戻ってきた。
やり残したと思ったのは、俺が結婚式の披露宴の時であった。
披露宴の会場。俺の隣には純白のウェディングドラスを身に纏った、超絶美人の妻が座っていた。
披露宴の会場には妻の同級生。そして、俺の同級生。会社の関係者。親戚。
たくさんの人が俺たちの披露宴に来てくれていたのである。
そんな幸せな光景の中、俺はあるものを見てしまっていた。
それは、保育園で俺のことをずっといじめてきていた、いじめっ子の少女が、綺麗な赤いドレスを纏っていた姿を。
俺は隣に誰もが羨むほど美人の妻がいるにもかかわらず、真紅のドレスをきた彼女に目を奪われてしまった。
真紅のドレスを見に纏った女性。
彼女は誰から見ても、美しい。と言われるほどの美人だ。
黒くサラサラとした髪に、強い意志を感じさせる真紅の瞳。
そんな彼女の姿をみて、俺はきっとこう思ったのだろう。
彼女も欲しい…………
俺はかなり欲張りな男なのだ。
可愛い女の子は全員俺のものにしたい。
きっと前世は中国の皇帝だったに違いない。
各地の美女を宮中に招き入れる。
なんと羨ましいことか……
俺が掲げる理想が、女神がくれたこれらのスキルによって、俺の目の前で現実になろうとしている。
何としてでも、彼女を攻略しよう。
俺はそんな強い意志をもって、いじめっ子か少女の攻略へと進んでいくのであった。
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