2020/02/11
高校自分は硬式野球部に所属し、そこそこ上手だったと思います。チーム自体はあまり強くなかったですが、2年生の時にレギュラーに抜擢されました。3年生が引退してその後、県の強化校に指定されました。他校遠征で、あの「松井秀喜」氏が1年生の時に「星?高校」にお邪魔してコテンパンにやられました。その頃、既にライト方向には「松井ネット」なる、民家に打球が行かない様に対策された高いフェンスがありました。
そんな私には試合時の珍プレーがあります。ある同期の家に遊びに行くと、親御さんが私の顔を見るなり「あぁ、あのプレーの子ね」とこの話を必ず引き合いに出します。
高校2年の時、レギュラーに選ばれた私は、とある試合で出場しました。確か秋口だったでしょうか、市内のリーグ戦だったか記憶が曖昧ですが、球場もちゃんとした地方球場で行われました。勿論、スタンドには保護者の方々が応援しています。
私はフォアボールか何かで出塁しました。サインプレーかは忘れましたが、2塁に盗塁しました。判定が非常に微妙なタイミングになりました。スライディングした際、ベースカバーに入った相手チームのショートの選手が私の上に覆いかぶさる形になり、審判の判定が殆ど聞こえませんでした。
「アウト」と自分で勝手に判断した私は、トコトコと3塁側ベンチに歩き出しました。しかし、3塁コーチャーの先輩が必死に何かを言っています。当の私は、肩を落として2・3塁間を歩いて引き上げています。スタンドの応援の方々も大きな声で何かを言っていますが、さっぱり分かりません。が、何かしらを自分に伝えているのか?くらいに思っていました。
それから結構歩いて塁間の中盤位まで歩きました。滑り込んでから7、8秒あったでしょうか、すると、その相手のショートが猛然と私に近づいてグローブで私にタッチしました。私は訳が分かりません。その時、相手のショートも「この人、なにしてるんだろう?」と思ったらしいです。
審判が「アウト」の判定を宣告しました。実は盗塁は成功し、「セーフ」なのに自分勝手に「アウト」と判断して、引き上げようとした事が初めて分かりました。
その瞬間、3塁コーチャーの先輩は思わず顔を覆ています。スタンドからは
「あ~」という落胆の声と、或る意味嘲笑も聞こえました。
仮に私がその事に途中で気づいて、3塁に猛ダッシュしたら進塁できたと思います。今思うと、ある意味「公開処刑」的だったんだろうなぁと自分でも苦笑いします。
やっぱり、重要な事は「再確認」がマストですね。
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