幕間

悪性波動

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■波動電磁波とは?


 動物は、脳から神経を通して電気信号で筋肉へ命令し、身体を動かしています。植物もまた刺激を与えると電気信号を出すことが、近年の研究で判明しています。

 動植物が生きていく上で生まれる電気は、周囲に磁場の乱れを生み、それが目に見えない電磁波となって空気中を飛び交っています。これを波動電磁波と言います。


 波動電磁波は自然界に当たり前に存在する現象で、動植物の生命活動や、自転・公転にも重要な役割を持つと考えられています。猫や鮭、渡り鳥等の動物は、この波動電磁波を元に、故郷や目的地を探しています。

 この波動電磁波は、通常の密度であれば生物にはほとんど悪影響もありません。しかし、ある島国に住むネズミの一種は、その群の数が増えすぎると波動電磁波同士の干渉を本能が異常として察知し、群ごと海に飛び込んで自殺することもあります。



■悪性波動とは?


 近年、都市部では念波式魔道具の濫用による人工的な波動電磁波への干渉が、人体にとって有害なレベルで発生しているという研究データがあります。

 テレビ放送や念話ネットワーク等に用いる念波技術では、風魔法による指向性・選択性の振動操作により、光の周波数を変えて情報を持った電磁波を作り出していますが、これが生物の体内を通過する際、その生物の本来持つ電磁波へ干渉し、その成長や生命活動に悪影響を与えます。

 異常の起きた生物から発せられる波動電磁波は、他の生物から発せられる波動電磁波と干渉すると、より強い毒性を持った波動に変化します。これを悪性波動と言います。


 過去、悪性波動は旧連合国軍内で兵器としての研究も行われ、洗脳から念波干渉、大量破壊兵器としての開発があったことはよく知られていました。現代においては、最先端物理学でも未だ検出できない特殊な性質から、各国の特務機関や地下組織等で秘密裏に使用されています。

 悪性波動は動植物の奇形化や発癌率の上昇、酸性雨・温暖化等の環境汚染の原因とも考えられ、マクロ視点でも大いに危険視されています。



■ヘイワ波動電磁研究所の活動


 ヘイワ波動電磁研究所は、波動電磁波と悪性波動について研究する機関です。

 設立当時、この分野の研究はほとんど進んでおらず、各国と比べて大きな遅れを取っていました。国家や多くの学術機関が、悪性波動の危険性を理解しつつも何ら具体的な対策を打ち出せない中、ヘイワ波動電磁研究所は独自に悪性波動が生物、及び自然界に与える影響を調査を始め、現在までに様々な成果を得て来ました。


 子供達に、美しい世界と健康な身体を与えるために、我々は活動しています。

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