以前からの知り合いである川原敬に呼び出され、公園にやってきた雨宮琴音さん。そこで川原敬から付き合ってほしいと告白を受けるのだが……看板に偽りなし、琴音さんは華麗に、容赦なく、冷酷に、こっぴどく、川原敬を拒絶します。川原敬は売れない作家だから当然です。タイプでもないし、生活能力もない、おまけに……この作品にはロマンスもファンタジーもありません、ただただ琴音さんが売れない作家の川原敬を振るのです。ですが、読者であるあなたは、そこに、何か、ときめくものを感じるかもしれません。