第5話 魔王を探せ
強くなったパーティーの者達と共に、魔王を探す事になった。
だが、そう簡単に魔王は見つからないだろう。
長期戦になる事を覚悟した。
だが、魔王は強い邪気を放つとされているから、この世界で邪気の強い場所を根気よく巡っていけば、見つかるはずだった。
だというのに、邪気が濃かった森林や平野、深い谷、高い山などにも、魔王の姿はなかった。それらの地点全てで邪気のようなものを感じるにもかかわらず、だ。肝心の姿はやはりどこにもない。
かつての過去。悲劇が起こったあの日。
魔王は、勇者を倒して、忽然と消えてしまった。
人々は、その魔王がどこに行ってしまったのか分からずに、何年も過ごしている。
それは一体どういう事か。
考えた俺は、ある仮説を立てた。
魔王が一人だと考えるから、混乱する。
魔王は複数いるのではないかという事だ。
魔王は、森林や平野、深い谷、高い山それぞれにいるのだ。
そう考えて、各地域を念入りに捜索した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます