6月18日の赤ずきんちゃん

狼さんと赤ずきんちゃんが居ました。

今日は、二人で森の遊園地に遊びに来ていました。

ここはとてもきれいなので、赤ずきんちゃんは大好きでした。二人は、しっかりと手を繋いで歩きました。狼さんの手はやっぱり大きくてあたたかくて、赤ずきんちゃんはほっと息をつけるのでした。


狼さんは、赤ずきんちゃんとメリィゴウランドに乗ってくれました。赤ずきんちゃんがおっこちないように、しっかり抱っこしていてくれます。一安心です。キラキラくるくる回るメリィゴウランドは夢のようでした。

観覧車にも乗りました。高くて緑の森が見渡せます。とても素敵です。狼さんの隣に座った赤ずきんちゃんは、手を繋いだまま、一心に景色を眺めるのでした。


疲れたら木陰で休暇しました。

狼さんが芝の上で気持ち良さそうに寝てしまったので、赤ずきんちゃんも隣で眠りました。時々、ふと目を覚ました狼さんは赤ずきんちゃんをいい子いい子しましたが、またすぐにうとうとと寝てしまうのでした。

そんな時間が、なんだかとても幸せに思えるのでした。


この時間が永遠に続かないかしら。

赤ずきんちゃんは思いました。でも、赤ずきんちゃんは賢い女の子です。そうはならないことをようくわかっているのでした。

だからこそ、幸せだと思うのかもしれません。


目を覚ました狼さんは、赤ずきんちゃんに一日早いけどおめでとうと言いました。そうです、赤ずきんちゃんは、明日お誕生日なのです!

赤ずきんちゃんはとっても嬉しくてありがとうと言いました。でも、誕生日は明日です。明日言ってと言うと、狼さんは明日は用事があるから会えないんだと言いました。赤ずきんちゃんは、少しつまらなく思いましたが仕方ありません。


お家に帰る頃には、夕方になっていました。

手を繋いで、やっぱりこの時間がずうっと続けばいいのにと赤ずきんちゃんは思うのでした。



おしまい。



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