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未練がなくなったのだろうか、呉起はまもなく自国――
「母上。私に、儒学をやめる機会をくださったのですね。感謝します」
一礼をして、呉起は歩き出した。彼は
魯国で、呉起は兵法について学んだ。肌に合ったのか、呉起は乾いた土が水を吸うように学を修め、優れた兵法家となった。
戦国時代は
魯国も衛国と同じく、小国の一つであった。今、魯国は隣の
「罰と褒美は誤りなく行って兵の心をつかみ、命令には必ず従うよう仕向ける。これが肝心だ。反対に、働いた分だけの手当を出さなければ、どんな精強な兵も本気で戦いなどしない。将の器とは、すなわちそれをこなすかどうかにある」
呉起は、これまでに身につけた兵法を
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