いつまでも仲良くお仕えいたしましょう


 ……こうまで美味しそうに食べていただけると、なにか嬉しくなるわ……

 二人はヴィーナスさんを眺めながら、こんなことを考えていました。


「ごちそう様でした、美味しかったです、ではこれでも飲みましょう♪」

 持参した果実酒を、勝手に開けるヴィーナスさん、お土産のはずなのですけどね……


「まずは檸檬酒など」

 などと言いながら、二人にお酒を勧めながら、自らもどんどんと飲んでいるヴィーナスさん。

 ヴィーナスさんに勧められるままに三時間ほど……


 さすがに度数が低いと言っても18本、一人あたり3リットル、頻繁におトイレに行ったりしましたが、三人はかなり酔っ払っています。

 あらわな格好で、三人はさらに酒宴を繰り広げます。


 某社の酒シリーズを、更にヴィーナスさんが取り出します。

 どうやらこのシリーズは、ウイッチ用のカタログに載る予定でヴィーナスさんの場合は、いち早くとりだせるようなのです。


 桂花陳酒、玖瑰露酒、五加皮酒、老酒、五年もの紹興酒……あらわな格好の酒宴はさらに激しく、二人の未亡人の胸がはだけているような……


 淫靡な雰囲気が漂う中、二人の口から、 

「娘々様……早く夜に呼んでください……」

「娘々様……どうにでもしてください……」


「いいの?」

 ヴィーナスさん、白々しくよくいいますね。


「だってその為にいらしたのではありませんか?」

「そうです、私たち恥ずかしいから、お酒の力を借りましたのよ」

「娘々様、私たち、格子になってから久しく、もう我慢の限界なのです!」

 

 ここで朱麗月さんが残っていた下着類を脱ぎ、

「紅花さん、貴女も脱ぎましょう、一度抱いていただいているのです、恥ずかしい事もないでしょう!」


 二人は足を広げ……

 ヴィーナスさん、まずは趙紅花さんを……

 趙紅花さん……やはり久しぶりなのでしょうね……

 前戯など不要のようですね。


「麗月、可愛がってあげるわ♪」

 この頃には趙紅花さんのみだらな行為を見せられていた朱麗月。

 顔が上気して手が……


 こちらも前戯なしで、簡単に果ててしまった朱麗月さん。


 この後二人は交互に抱かれグロッキー、

 気がつくと夜になっていました。


「あら、気がついた、チョッとハッスルしすぎたかしら、二人とも床が上手なものでしたからね」

 ヴィーナスさん、勝手に料理なんて作っていたようで、テーブルに並べながらの言葉でした。


「こんなもので悪いけど、今度ちゃんとしたものを作るから勘弁してね」

 ヴィーナスさんが作ったのは二種類のチャーハン、『挽肉あんかけレタスチャーハン』と『挽肉麻婆炒飯』、これを小盛りにして、一人づつ。


 さらには挽肉の中華焼きそばも、小盛でありました。

 そのうえに春巻が、なかにはこれも挽肉が一杯にはいっています。

 どうやら大豆肉の挽肉の料理のようです。


「お二人の真似をして、大豆肉の挽肉を利用してみたの、晩御飯代わりに味見してくれる?」

 

 それは案外においしい物でした。


「おいしいですね」

 と二人が云うと、嬉しそうな顔をしたヴィーナスさん。


「そうそう、二人ともおいしかったから、側女待遇になってね」

 

 そう云うと忙しいのか、あたふたと帰っていったヴィーナスさんでした。


「いよいよ寵妃なのね」

 趙紅花さんの言葉に頷く朱麗月さんですが、なにか笑っています。


「どうしたの?」

「いえ、やはり娘々様は主食まみれ、可笑しかったので」

 ここで趙紅花さんも笑いました。


「そうね、チャーハンと焼きそばで晩御飯、太りそうですね」

「どうも、そのあたりは気になさらないようで、やはり娘々様は変わってらっしゃる」


「でも私たちはその方に仕える女婢ですからね、この食生活になれなくてはね」

「まぁ格子になれば、太らないと聞きますから、心配はないですね」


「これであとは夜伽の順を待ちましょう♪二人で仲良く娘々様に抱かれましょうね♪」

 二人は満足げに、こんな話をしたのでした。

 服をまだ着ていないのにね。

 

 FIN


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