パーフェクト・ブラック～ブラック企業の話題～

朝木深水

　1/21付読売新聞の朝刊によると、2005年以来、初めてコンビニの店舗数が減少に転じたそうだ。

　私もゴルゴ13を買う時以外は、最早コンビニなんぞ行かなくなっている。

　自己愛性ブラックの観点からも、大変に興味深いネタである。

　コンビニ各社が自己愛性ブラック企業かどうか、ということは取り敢えず置いておくとして、ちょっと考えてみた。

　自己愛性ブラックは、ひたすら自身の成果をアピールすることに血道を上げる。

　これは現世的なお金や利益のためではなく、自己愛性PDによるものである（ここ重要）。すなわち『ママ、見て見て、ボクこんなに出来たよ』とママに叫んで、自身の成果をアピールして安心感を得るためである。

　そのため、まず売り上げや店舗数などで過大な目標を設定する。そして人並み外れた気合と根性で、その目標を達成するべく仕事に邁進する。

　一度目標を達成すれば、最早そこから逃れることは出来なくなる。自分たちが正しいと確信し、そのやり方に固執する。状況が変わろうと、周囲にどう言われようとお構いなしだ。自分たちのやり方を変えることは、自己愛性ブラックにとっては負けも同然である。そして彼らにとって負けることは、すなわちこれ『死』なのである。

　ヤクザ型ブラック企業であれば、急拡大した時点で逃げ切れる。これは客観的に時流や状況を読むことが出来るからだ。しかし、自己愛性ブラック企業の場合は、それが出来ない。彼らは自己愛に生き、そして自己愛によって死ぬのだ。

　コンビニの場合は、簡単に潰れたりしないだろうが、外食チェーンで一つヤバイのがありますね。さて、今後どうなることやら。