第7話 専属の使用人Ⅱ

私は綾子の事を見ているのですけど、

綾子はなぜか知りませんが、イライラ

しているのです。


「綾子、どうしてイライラしているの?」


「貴方には関係ないでしょ」


「ねぇ、私と綾子って愛し合っているのでしょ」


「そうだけど、貴方には関係ありません」


「ごめんなさい」


今の綾子はイライラしているので怖いって

感じがして何処かに行きたいです。


私は高級そうな椅子から立ち上がると綾子のお部屋

から出ようとしているけれど、綾子に呼び止められます。


「何処に行くの?」


「ちょっとトイレにね」


「気を付けてね」


「うん」


私は綾子のお部屋から出るとトイレには行きません。


トイレの場所なんて知らないし、今はここには

居たくないっていうのが本音です。


私は玄関まで行くと靴を履いて外へ出ます。


外へ出ると晴れてて良い気持ちなので何処かに

行こうと思います。


私はこのまま綾子には申し訳ないけれど、

散歩する事にします。


散歩していると公園を見つけたので公園に

寄る事にします。


公園の中に行くと私はベンチがあるので

ベンチに座ります。


「綾子がイライラしてたし、このくらいは

いいよね」


私はベンチに座っていると居心地が良くなって

きて眠気が襲ってくるけれど、なんとか

眠らないように我慢しています。


「そろそろ戻ろうかな」


私はベンチから立ち上がって綾子の元へ戻ろうと

しているのですが、戻り方がわかりません。


「どうしよう、帰れないよ」


私は困っているのですが、このままではまずいので

なんとかしないといけないです。


そこで私は公園から出るとまずは適当にぶらぶらとして

知っている所まで行こうと思います。


しかし、歩いてても知っている所には出ないし、

むしろどんどん知らない所に来ているような気がします。


「はぁっ、完璧に迷子ね」


迷子になった私は梔子家には帰れないし、このままだと

綾子にも会えなくなります。


どうする事も出来ない私は公園に戻る事にします。


公園に戻った私はベンチに座ると休んでいるのですが、

公園に設置してある時計を見ると時刻は17時を過ぎてて

そろそろ暗くなってくる頃です。


今、季節は春なのですが、夜になると冷え込むので

まだ暖かいとは言えません。


このままでは風邪を引いてしまいます。


本当になんとかして梔子家に戻りたいです。


どうする事も出来ない私はここでじっとしているしか

ありません。

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