第2話やっと会えたー!!人?との出会い
争いあなた2話
起きると、朝日?の光が森を照らしていた。寝過ぎたな。いつのまにかステルスはきれていた。時間か?寝たのがダメなのか?寝る時の対処方法は変える必要があるな。腕を残りを食いきり、再び歩き始めた。途中、何度か右目を使いながら進んでいった。未だ森から抜けるには時間がかかるかと落ち込んだ。
それから、獲物を探しながら何日歩いたかわからなくなった頃、人間?人間だな!!!右目が人型を捉えた。1人だ。人里が近くにあるのか?森に1人とは無用心だ。大きさからして、女の子だ。おそらくまだ子供。何故性別がわかったか、それは言葉では言えないが、動物も良く見ればわかるとだけ言っておこう…。自分にステルスをかけ近くまでむかった。
「あー、どうしよう?メグちゃん行っちゃったよー。んーこっちだったかな?そっちかな?」
私は護衛兼師匠のメグちゃんと今日のご飯を狩に来たのに、急に真剣な顔で、妙な魔力を感知したから様子を見てくるといって言ってしまった。ちょうどいいから一人で狩りをしてみろって。いや、まだ早いよ〜。12歳だよ、私。
最初はメグちゃん追いかけてきたけど、そろそろ観念するしかないかな。まずは、周辺感知!自身の目、耳、鼻で感知できる範囲で周辺を一気に調べて頭に情報を送る魔法だ。目を向けてなくても、ピンぽいとなら見ることもできる魔法だ。
変な気配を感じた。直ぐに木の上に視線を移したが何もいない。まだ修行の身だけど勘違いとは思えない。メグちゃんが探しにいった相手だろうか?直ぐ様自分も隠れ、武器に手をかける。私が父上から作ってもらった武器だ。でも、ならメグちゃんはどうした?すれ違った?メグちゃんが簡単にやられるわけがない。戦闘音は聞こえなかったから大丈夫だろう。むしろ、私がヤバイ。メグちゃ〜ん!!!
さっきから、周辺感知してんのに、近くにいるのはわかるが、居場所が特定出来ない。初めての感覚だ。練習でも、こんな視線のみ感じるなんて。ただ悪意はない気がする。あれ?相手も魔法を使ってるのかな?だったら魔法を使ってるんだから人間かな?ヒト族だったらどうしよう〜。
んー警戒されちゃったみたいだな。なんでわかった?これでも軍人だったし、ステルスも使ってる。でもなー。子供だし、俺も子供になったし。とりあえず、ステルスを解除し、右目を閉じる。ゆっくりと自分の姿が見える所まで、出てきた。武器には手をかけておく。
「話がしたい。俺は迷子だ!!!」
うん。間違ってない。間違ってないが情けないなー。気持ちを、恥ずかしさを殺して大声で言った。
ゆっくりと、髪が白色で肩までの長さの日本人に近い顔直ちだ。さらに日本の和服を思わせる上着にスカート姿の少女。コスプレ?生は初めてだ。写真でしか拝んだことはない‥‥。でなくて!!スカート?森で?やはり村か何かあるかも。
向こうもまだ警戒はといてくれてない。ただ笑ってる。我慢して平静を気取っているが、間違いなく笑いを堪えている。まあ、わかるけどさー。自分で迷子です!だもんな。俺は深いため息と、共に警戒を解き、右目をしまい両手をあげた。
「頼む。気がついたらこの森にいて、記憶がないんだ。自分の名前すらわからない。」
「本当に!?迷子なんだね?迷子かー。」
「その言い方はやめてくれないか?ちょっと感じ悪いぞ。ただ本当に困ってるんだ。」
相手も警戒をといてくれ、ホッとした瞬間、咄嗟に剣を抜き、背後からの攻撃を受け流した。
あっぶねー!
「おい!!なんのつもりだ?」
「マリカ!!!簡単に相手の言うことを信じるでない!!お前のせいで仕留め損ねたぞ!!」
「え!?メグちゃん!!なんでおいてったの⁉︎」
いや、多分敵視されてる立場だが、会話になってないぞ。メグちゃんと呼ばれた子供は同じくらいの歳のオオカミ?の耳と尻尾をはやした獣人の子だ。髪の色はきれいな黒の日本の令嬢がしてそうな髪型をしていて、幼さはあるもののきれいな顔立ちもあり、可憐という言葉が合うだろう。隣の子と似た格好している。オー初めて見た!!!!獣人のコスプレ!?生だよ生!!
「ええい!!そんなことは、後じゃ!!それよりも、アイツが妾を見る目が気持ち悪い気がするのじゃが‥‥。」
おっと、顔に出ちゃった。顔をしきしめる。
「なんの話だ?変な目では見てないぞ!!それよりも何故急に攻撃してきた!?俺は争うつもりはない。」
「お主もヒト族ではないようじゃな。しかし、今は戦争中じゃ!!刺客かもしれんからな。みすみす、信じてはおれんのじゃよ。」
あーそれはそうだな。
「こら!!メグちゃん!刺客が僕は迷子ですって大声で言って姿をみせる?先ずは話してみよう?」
恥ずかしいから、それ言わないで!!
「じゃないと、今晩飯抜きだょ!!!それにメグちゃんいるんだからへいきでしょ?」
なんかすごいなこの子。
「それは堪忍じゃ〜。うーしかし‥‥」
俺は刀をしまい、刀を二人の手前まで投げ、その場に座り込んだ。
「戦争時なら、メグさんのやってる事は間違いじゃない。ひとまず縄でも括ってくれ。俺はどうにかして、あんた達と話がしたいんだ。」
マリカさんはドヤ顔でメグさんを見てる。
「わかった。縄なんかないから、こちらが剣を抜いた状態で刀は預かる。マリカも抜くんじゃ。」
「はーい。」
そう言ってマリカが腰から折りたたみ式の薙刀を抜いた。カッケー!!!すると、額から一本角が生えてきた。口には牙が可愛らしげに生えている。
オー鬼なのか?鬼っ子なのか?さっきの失敗を生かし、顔には出さんようにテンション上がりまくったのを我慢した。
獣人の狼っ子と鬼っ子に背後からの剣を向けられながら彼女達のベースまで向かった。テンション上がりまくりだ!!
「ところで、お前は種族はなんじゃ?」
「さっきマリカさんにも言ったけど、本当に何も覚えてないんだ。」
「そんなら都合のいい話があるか!!それにその刀、妖刀じゃないのか?」
「妖刀って何?」「妖刀ってなんだ?」
マリカさんとかぶりながら聞いた。メグさんはため息吐きながら、
「マリカ!おしえだじゃろ!!!使い手もしくは魔石から魔力を引き出す剣を魔剣。その魔剣の中でも別の物から魔力を生み出すのが妖刀、邪剣といわれるのじゃ。」
「「へー。」」
「なら、そうだ。この刀血を吸ってたから。」
「お主が刺客でなくても、そういったことは他人に言うもんじゃないぞ。」
「そういうもんか。わかった。俺もこの刀については全く知らないから情報が欲しいんだ。2人は悪い人間じゃなさそうだからな。」
メグはため息吐きながら、
「お主もたいがいだのう。マリカもそうだが、簡単に信じては痛い目に合うぞ。それにしてもヒト族になる為の細工を施しているのじゃから、親からもらったものではないのか?」
「そうなのか?本当によくわかってないんだ。どういうことだ?マリカさんも薙刀を出したら変わったよね?」
「しらんのか!?因みにわしもじゃぞ。」
そう言って武器をしまうと耳と尻尾が消えた。再び出すと元通り。
まじか!?
「もしかしてじゃが、剣を抜いてる方が本来の姿じゃからな。しまってる方が仮初の姿じゃ。おぬしもそうだぞ。」
それも、マジか!?俺人間じゃないの!?
「そんな顔をするってことは知らんようじゃな。わしのもマリカのも自分の親に作ってもらった。詳しくいうと、マリカは父親が鍛治士だから1からじゃが、ワシのは本来ある武器に力を埋め込んでもらったんじゃ。」
「なんとなくわかった。ありがとう。でもロクな親ではないな。森に捨て、記憶まで消すとは、死んでもおかしくなかった。」
「親にも事情があったのだろ。現に今おぬしはその刀で生き延びておる。刀をもたせたのだから、マシだと思うぞ。」
「そういう捉え方もありだな。ちょっと考えがマイナスな方に言ってたみたいだ。感謝する。ありがとう。」
俺はゆっくりまわり、お辞儀する。自分自身の事とはいえ、俺の意識しかないから今世の親を親とは思えない。だから適当に言ったのだが、安易すぎたな。
「お前の故郷はきっと獣人族のどこがじゃろう。その礼儀作法はヒト族ではないな。良かろう。」
メグはマリカに合図を出し、2人とも武器をしまってくれた。これだけで信用されるとは甘い気がするが‥まあいいか。
「名前決めないとですね!」
マリカがまんみんの笑顔で俺の顔を覗かせてくる。可愛いよな。ちょっと照れ臭く感じて思わず目をそらしてしまった。前世は黒桐嶺二だったからなー。
「確かに。そうだな。……レイでいいかな?なんか浮かんできた。」
「いいんじゃない。カッコいい。よろしくね。レイ!!」
いちいち可愛いな。ロリコンではないんだがな。
「2人とも着いたぞ!!さっさとこんか!!!」
いつの間にか先頭にいたメグが呼んできた。やっと普通に寝れるのかな?ひとまず、俺達はベースについた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます