第15話 闇落ち

ノックをし入ってきたのは母さんだった。


「ア!アメリア様!!大丈夫でしたか?」


「ええ、レイチェル。大丈夫よ。私はこれで失礼するわ。…クルト………じゃあね。」


「ああ…じゃあね。」


「レイチェル。クルトに本当のこと話してね。それがクルトの救いになるはずだから。」


「!?アメリア様?」


出る際何やらレイチェルに言っていた。本当のこと?なんのことだろう。

しばらく、アメリアは真剣な目線を母さんに向けていた。


「…知っておられるのですか?」


アメリアは優しく笑って母さんを見つめた。母さんはたえれなかったのか目線を外してしまう。


「で、でも…。」


「お願い。私はもうここまでだから。クルトの為に打ち明けて。」


そう言い残してアメリアは足早に部屋を後にした。


しばらくすると、本当にアメリアが王妃に連れられて部屋を訪れた。俺とレイチェルは膝まづく。


「表を上げてちょうだい。クルトに、レイチェルだったかしら。あなたに話と書いてもらいたいものがあるの。」


王妃は紙を出し、レイチェルに渡した。


「アメリアとあなたとの婚約を解消しなさい。あなたの署名以外はすでに終えています。アメリアとの婚約を破棄し、今後一切の関係をもたせないための誓約書よ。書きなさい。」


王妃の言葉に俺だけでなくアメリアまでも驚愕の顔で王妃を見る。


「関係も…ですか?はっ!?」


アメリアが慌てて口を抑える。


「アメリア!!何を言っているの?あなたが望んだことでしょう。因みに学園でも2人きりにはならないことね。クルト、あなたはとても興味深い研究材料だということを忘れないでね。あなたの父親の力でどうにも出来なかったけど。今はどうかしらね?」


俺もアメリアも俯いて黙ってしまった。こいつはアメリアに対して脅迫しているんだ。俺を人質として。

ただ悔しくて、情けなくてしょうがなかった。ただ王妃にたてつけば他の人まで巻き込んで不幸になるのは目に見えている。だから、アメリアも俺だけじゃなく他の人も傷つけさせない為に選択したんだ。わかっている、わかってはいるのに。


俺はペンを取り書こうとした。手が震えて上手く書き始めれない。気持ちが悪い。きっとこれはクルトだ。クルトが抵抗しようとしている気がした。苛立ちが抑えられない。


バギッ!


ペンを折ってしまった。


「何してるの!?手間を取らせないでちょうだい。だから人間以外は嫌なのよ。気持ち悪い。早く書いて!」


新たなペンを怒りの顔で俺の前に投げ捨てた。


「申し訳ありません。」


俺はなんとか名前を描き終えると、アメリアの目から涙が流れていた。王妃は驚愕の顔でアメリアを睨みつけ、すぐ様紙を取り部屋を出て行ってしまった。


部屋の外からバチンと変な音が聞こえたような気がした。驚き、すぐさま扉に手をかけるが開かない。


「アメリア!!大丈夫か?アメリア!!」


「クルト様。今は何も出来ることはありません。してしまってはアメリア様の決断を…」


「わかっている。わかってはいるんだ。」


しばらくして兵隊が入ってきて荷物をまとめて王城を出るように言われた。大して物はなかったからすぐ様、部屋を出た。出た際に何故か兵隊に腕を掴まれた。チクッと何かが刺さるのを感じた。手を確認しながら驚きその兵隊の顔を見ようとした。だがすぐに離れてしまい、タイミングよく数人の兵隊が俺を囲うように配置されたから見ることができなかった。掴まれた所には対して傷等はない。なんだったのか?そしてわからないまま外まで誘導される。


見知らぬ子供が玄関にいた。見た目は整った顔に金髪の髪。服装は大層豪華な装飾がされている。おそらくこいつが王子だろう。なぜ、こいつがここに?こっちは会いたくもないのに。


「よう。お前がクルトか?見た目は普通だな。」


俺は兵士と共にひざまづきかしこまる。


「はい。そうでございます。お初にかかります。クルト・ヴィッシャーでございます。アルベルト王子。」


「そうか。お前でも私を知っていたか。それにしても母上にも困ったものだ。まさか、本当にあの頭でっかちを婚約者にするとは。ましてや引きこもりと引き離してまでのお古ときたもんだ。俺の身にもなってほしいもんだ。本当に、迷惑な話だ。」


はぁ!?それはこちらが言いたい。お前なんかにアメリアをわたさないといけないと思う…え!?なんだ!?……胸が苦しい。俺はバレないように胸を抑える。頭まで痛くなってきた。頭にいくつもの感情が流れ込んでくる。

…あいつが憎い。あの王妃が憎い。何も出来なかった俺が憎い。アメリアに会いたい。アメリアを取り戻したい。なんでできない?この国が許さないから?


「今は決定には逆らえないからな。まあ、顔だけはいいからまだいいが。飽きたら捨てるから好きにしていいぞ。他にあげちゃうかもしれないから早めに来いよ。本当に結婚はないからさ。まあ、少しは大人の階段を上るのは協力してもらうがな。顔はいいからな〜。」


「だったら返してくださいよ。今すぐに。」  


「クルト様!?急に何をおっしゃっているのですか?」


レイチェルが止めに入る。それでも勝手に言葉が出る。俺の意識が薄くなっていく。この国が許さないならこの国が無くなればいい。負の感情がどんどん頭を駆け巡る。


「はあ!?馬鹿なのか?出来るわけないだろ。王が決めたことを変えれるわけがない。俺だって我慢すんだ。お前も諦めな!」


「我慢?俺たちは大事な人の命を人質にとられているのに?」 

  

「クルト様!!気を確かに。どうなさってしまったのですか?」


「母上はそこまでしたのか?なら余計無理だろ。そもそも俺が頼んだもんでもないし、望むどころか迷惑なんだよ。俺が文句言いたいぐらいだ。ってかさっきから失礼だぞ!メイドそいつをどうにかしろ!!」


なんなんだ?さっきから頭がおかしい。 


「申し訳ありません。ショックのあまり自我が困惑なさっているのです。改めて謝罪に赴きます。この場は申し訳ないですが失礼いたします。」  


母さんに連れられて無理矢理、馬車に乗らされ帰路に着く。


「クルト様!大丈夫ですか?頭がいたいのですか?それにすごい汗が…すみません。どこか医療館に言ってください。」


頭を抱えている俺の体を支えてくれながら汗も拭いてくれている。レイチェルが馬車の御者に声をかけるが返の言葉がない。


「聞こえてますか?途中よっていただけませんか?」


御者は無言のままひたすら馬車を走り続けている。


「か、母さん。おかしい。頭に変な感情が流れ続けてる。何が起きてる?」


「もしや、部屋を出る際に兵士に何かされたのでは…。」


急に馬車が止まる。


「どうしたのですか?」


母さんが御者が見える窓のカーテンを開く。御者はすでにいない。そして馬車のカーテンを開く。外は真っ暗であからさまに向かっている筈の道とは違う。母さんは魔法陣を展開し剣を出して扉をゆっくり開けた。俺も頭を抱えながらなんとか気配察知を展開したが上手くできない。


「クルト様。馬車にいて下さい。少し外の様子を見てきます。」


「ダメだ。あからさまにおかしい。僕だって戦える。母さん1人いかせるわけないだろ?」


「いえ。それでは守れません。その状態では…」


「大丈夫だ。」


俺は全身を身体強化に雷を纏わせる。俺も驚いたが雷がいつもと違い黒く輝いている。それと一緒に頭の痛みが和らいだ。


「母さん。剣はある?」


「…はい。コレを。」   


母さんは持っていた剣を渡してくれ、別の剣を出した。


「結構いるね。子供とメイド2人に対していすぎじゃない?」

 

「確かにそうですね。…ところでクルト様。」


「何?」


「……いえ。帰りが遅くなれば旦那様が気付いてきて下さいます。居場所はわかるはずです。それまでは持ち堪えれば逃げ切れます。」


そう言って首にかけてあるペンダントを見せてくれた。おそらく魔道具だろう。最初、何か言いかけたような気がしたが。ゆっくり扉を開き2人は外へと出た。


「私が先行して道を開きます。ついてきて下さい。」


「うん。」


周りは鎧の当たる音が四方から聴こえてくる。周りを囲んでいるようだ。母さんは剣に魔法陣の文字を浮かべさせていく。剣をふった瞬間に黒い炎になり、その剣を地面に突き刺す。すると、炎が地面を走り標的に到達するとまとわりつき、兵隊達を困惑させる。

そこを2人で走り去る。母さんは足払いして斬りつけながら吹っ飛ばして逃げる道をつくってていく。俺も後をついていきながら左右から来る兵隊達に向かい、見よう見まねで剣に自分の周りにある黒い雷を纏わせて、地面に突き刺して左右それぞれに散らばせる。バチバチっと音と共に悲鳴が飛び交う。


「クルト様!あまり強く当てると死んでしまいます。加減なさって下さい!!」


「ああ。わかってるよ。」


「なら、いいのですが。」


2人は走りながら周りから追い立てていく兵士を倒しながら一方向に向かい走る。俺の周りにいた兵士たちは鎧から煙を出して動かなくなっていった。



2人から数キロ離れた丘に他の兵隊とは違う色の青い鎧を着た兵隊が馬に跨り様子を眺めていた。


「隊長。すみません。突破されました。今何人かで追っています。これから我々も回り道して挟み撃ちをする予定です。」


「そうか。被害はどうだ?」


「訳、十五人ほどやられました。数名は助かりませんでしたが後は軽傷です。しかしすぐには動けそうにありません。」


「たかがメイドとガキではないようだな。何故これほどの人員が用意されたのか疑問であったがちゃんと理由があるようだ。相手は反逆者だみな容赦なく首をとれ!!」


「「「「「おーー!!」」」」


後ろに控えていた数十人の兵隊が剣を掲げる。


「5人一個隊で行動。今追っているところに応援4個隊回り道をして前から6個隊で挟み込め。」


指示の元、丘にいた兵隊達がそれぞれ動き始めた。



「クルト様。大丈夫ですか?」


「ああ。魔力があるうちは平気。体力はおんぞしてるよ。」


「この数だけならなんとか逃れそうですね。」


2人は走りながら周りを警戒して方向変えながら逃ていた。


「方向わかる?」


「いえ。残念ながら、回って無いことだけは大丈夫ですが。旦那様を待つのが得策ですね。そろそろ歩いて方角を確認しながら行きましょう。まずは休憩ですね。」


「そうだね。」


2人は周辺を確認し、周りに魔法陣をはりながら、その中心に身を留めた。

レチェルは地面に何やら書き始めた。


「これは何?地図?」


「はい。おおよその場所までならわかるかもしれません。」


そう言って、円を書いたり数字を書いたり等、模索しながら書き進めていく。


「おそらくですが、どちらかというとヴィッシャー家の領地の方角にいるかもしれません。」


「それはまた、厄介だね。流石に今の状況では行けないよな。」


「そうですね。そうなると……はい。一先ず逃げる方向は決めました。」


「凄いね!よくわからないけど、走った時間とかで割り出したの?」


「はい。そうです。馬車から走って私たちが疑問に思う前には王都を出ていると仮定してから予想しました。間違ってるかもしれませんが。」


「まあ、今はないだけましだね。そろそろ行こうか。」


「はい。」


2人ではった魔法陣を消しながら母さんが決めた方角へと走り出した。しばらくして森から開けた場所に着いた。母さんは警戒して開いた方には行かないように動いていく。

だが急に広場と逆手の奥からおびただしい煙が俺らを襲ってきた。


「あいつら森を燃やし始めたのか!?ってか結構近くまで来てたんだな。」


「はい。これはまずいですね。」


2人は口を手で押さえながら周りを見渡す。そして急に、真上から夥しい数の光の矢が空を覆い降り注いできた。


「クルト様!!」


俺は母さんに押されて倒れ込む。俺は急いで2人の周りを黒い雷で覆った。


「ウッ!!……」


ドスッ、ドスッと鈍い音が聞こえた。


「え?母さん?」


俺は急いで、雷の厚みを増して、母さんを俺から退かして確認した。三本母さんの体に光の矢が刺さっている。俺は急いで母さんを担ぎ、煙と矢から逃げ始める。背中に生暖かいのを感じた。逃げながら黒い雷で光り輝いている矢を少しずつ削り取る。終えたのち、アメリアに教わった回復魔法を母さんの手を握りながら施し止血までする。ただ属性は光でなく自然のため止血までしか出来ない。治療中何度も怒りが湧き上がるのを感じながら必死に母さんを治療した。しばらくして矢が止み、広場から30人くらいの兵士達が俺たちと並走しながら距離を縮めてきていた。逃げてる右手からは煙、左からは兵士達が。完全に追い込まれた。


「ク……クルト。置いて…いき……なさい。」


「で!出来るわけないだろ!!いいから喋らないで。」


どうする?どうしたらいい?頭から囁かれる。


(みんな殺そう。出来るはずだ。出来る魔法をつくった筈だ。母さんだけは助ける。本気になれよ。じゃないと母さんが殺されるぞ!もしかしたら俺のために自害しかねない。)


あー、くそ!!


俺は全身に魔力をまとわりつくしていく。


「ク…ルト?な、何を…しよう……として」


「母さん。ごめん。」


俺は広場に出てすぐに母さんをそばに置く。そこから両手を広げて黒い雷をドーム状にどんどんは大きくしていく。並走していた兵隊達もこれには驚いたようで距離を取り始めた。上から光の矢が飛んできているがドームにかき消されていく。


ああ、ごめんよ。兵隊達。みんなお前らが悪いんだからな!


俺は地面に両手をついた。ドーム内からおびただしい数の入木が地面から飛び出してドームを貫通していく。貫通した入木にはドームと同じ黒い雷がまとわりついている。俺はそこから気配察知にひかかったものから次々と襲っていく。兵士達を押しつぶし、締め上げ、感電させて、四方から悲鳴が蠢く。



私は今日非番だった。家族と時間を過ごしていたら緊急招集がかかり王城へと来た。たくさんの兵士の数にただ事では無いことを察した。しかし、命令されたのはメイド1人と子供1人の討伐。しかし子供が闇落ちしている可能性と、メイドは元連合軍にいたことを説明された。今は馬車を奪い逃亡中とのこと。これだけの人数であれば簡単な任務だと同僚と笑っていた。


「たっ…」


ドスン!!


目の前で部下がでかい大木で押しつぶされ血吹雪が私にかかる。簡単だと思っていたのに…。


「くっそ!なんなんだこれは!?状況を説明しろ!!いったいなにが起きてる?」


俺はは目の前の報告しにきた兵隊の押しつぶされた姿を見ながらその場を後にして周りを見渡す。あらゆる所で悲鳴とドスンとドスンと地面を叩きつける音が鳴り響いている。私の目にはこれが現実なのかと目を疑っていた。すぐ様、標的から距離を離れつつ平原の方へと向かう。平原に近づいてくると、バチバチ、バチバチと雷の音までも響いてきた。私はその音に恐怖を感じながらも馬を走らせ平原へと出た。

私が見た光景は到底受け入れがたいものだった。どでかいドーム場の黒い膜が形成されドームは夥しい数の雷が蠢いていた。そしてそのドームからたくさんの大樹が突き出しており蛇の様な動きで部下たちを次々と殺していた。


「こっこれは…いったい……なんだ?」


距離もあり見づらいが、中に子供と寝そべっている人が見えた。


「まっ!?まさか…これはあのガキ1人の力なのか?」


ちゃんとは確認できないが横たわってるということは負傷した可能性が高い。

驚嘆しながら未だに聞こえてくる部下たちの悲鳴に震えてしまった。私が怯えてる?


「ルドルフ!!なにボサッとしてやがる!!急いで撤退命令をだせ!!!お前は隊長だろ!?」


旧友のボルクが近づいてきた。確かに最前線の指揮をしていたはず。


「ボルク!無事だったか。状況を教えてくれ!!」


「おい!見りゃあーわかるだろ?あいつは化け物だ。すぐ撤退命令だしやがれ!!」


「わかった。」


私は言われるがまま空に赤い球体を打ち上げた。


「俺の元にいた奴らはだいたい逃した。他もできる限り逃したから俺たちも逃げるぞ!!」


「わかった……。待て。音が止んだぞ。」


私、ボルク、部下たちは標的の方を見る。大樹がどんどんドームの中へと戻っていった。そしてドームも標的に向かい小さくなる。


「魔力ぎれでもしたかのか?あれだけ魔力が続いた事事態おかしいんだがな。」


「ひとまず、逃げるぞ。なにをしでかすかわからん。あいつはすでに闇落ちしていた。なんだ?あのデタラメな力は……ん?おい!!アレ!?」


ボルクが物凄い勢いで焦り始めた。私がまた標的を見ると小さな黒い光が輝きを放っていた。その光が空へと舞い上がり弾ける。


「おいおいおい、冗談じゃねぇーぞ!!お前ら!!死ぬ気でここから逃げろ!!!」


ボルクの一言で皆が逃げ始める。


「あれはなんだ?何をしたんだ?」


「上を見てみろ。」


馬を走らせながら上を向くとさっきまで星が見えるほどの夜空が真っ黒い雲に雷が蠢いている光景へと変わっていた。


「ヒッ!!!そっ空まであやつれるのか!!!?」


「無駄口たたかずに走らせろー!!」


途中、歩いてるもの、怪我をして動けない者、救援している者達を見かけた。すぐ逃げることだけ伝えるのが精一杯で頭の中で何度も謝りながら、すでに助けることは諦めていた。そもそも数が多すぎて無理だと判断せざるおえなかった。助けの声や悲鳴を無視しながら確実に生きてるものだけで逃げるのが精一杯だった。


空が怒りの剛音とともり鳴り響き渡った。最初の剛音をかわきりにあらゆる所に雷が落雷してくる。雷の音とたくさんの悲鳴を聞きながら私は必死に逃げるしかできなかった。


あれ?俺は今何してるんだっけ???ここどこだ?……そんな中笑い声が聞こえた。

…誰か笑ってる。何を笑ってるんだろう?………あれ?笑ってるのは…俺?










  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る