第184話 前週比のグラフ

 7日間移動平均のデーターを使って、前週比のグラフを描いてみる。

 年初に急激に立ち上がって、1月12日頃にピークになり、その後17日頃まで急激に減少し、その後徐々に「1.0]に向かって漸減している。

 外挿すると、2月8日頃に「1.0]になりそうだ。

 たぶん、このあたりで、感染者数がピークアウトして、減少に転ずると思われる。


 検査能力不足で、一昔前の鑑別に戻る失態を演じた。

 陽性率が60%とか80%とか、すでに、検査で判明した新規陽性者の数の信頼性があやしくなっている。

 シミュレーションでは、検出された感染者の20倍から30倍の潜在感染者を仮定している研究もある。


 陰謀論で説明するより、もっと情けない理由で説明ができそうな気がする。

 検査の充実を妨害して、利益を得る勢力が少なすぎるし、妨害工作なんて可能なのか。

 むしろ、充実で利益を受ける業界や政党や官僚が多いはず。

 他の対策(ワクチン、病床の増加)に比べて特に検査の拡充に関して遅延があるのは興味深い。


 陰謀でも悪意でも意識的な反抗でもない障害は非常に始末が悪い。

 正義、善意、無意識は無批判に実行される。


 思いついた可能性をあげてみる


 感染爆発を甘く見ていた

  日本では、海外のようには増えないだろう

  検査キットを増産しすぎて、余ったらどうする

  オミクロン用試薬も、増産して余ったらどうする

  できるだけ、何もしないほうが楽で安全


 無駄なことをしたくない

  不安を解消するための検査は無駄

  専門化が必要だと判断した検査以外は無駄


 財務的抵抗

  装置を新規購入して、コロナ後の固定資産税や減価償却費をどうする

  高性能設備は高すぎるが安価な設備では、コロナ後に遊休設備になる。

  頑張れば、現有設備で、なんとかなるだろう

  検査は治療ではない、同じ投資をするなら、ワクチンや治療薬


 システム化の未整備

  検査を効率的にするシステムがない。検体集荷、振り分け。検査方法の階層化

 

 人の動き

  専門家:オミクロン株がVOCに登録された時点で、ヤバイと思うし、警告もする

  官僚的専門家:ヤバイとは思うが、実害が出るまでは、動かない

            空振りは失敗、後手に回っても対策が遅れただけで失敗ではない

  政治家、行政  実害が顕在化した時点で動き出す。

            (外国人の入国拒否は、例外中の例外。非常に珍しい)


 明確な結果が怖い

  陽性、陰性が確定する検査が怖い。あいまいなほうがいいのかも(爆)


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