今夜私はお兄様に告白します!~振られる?~

一ノ瀬 彩音

第1話 お兄様に告白しますっ!

私はこれからお兄様に告白しようと思います。


告白する理由はお兄様の事が大好きで

どうしようもないって言うのと、

お兄様に告白しないと気持ちの制御が出来ない

というのもあります。


本当にこのままだとまずい状況です。


今時計を見ると夜なのでそろそろお兄様の

お部屋に行こうと思います。


私は自室から出るとお兄様のお部屋に行きます。


お兄様のお部屋の前に到着するとまずはドアを

ノックします。


そうしているとお部屋の中からお兄様の声が

聞こえて入ってきていいぞと言われたので

お部屋の中に入ります。


お部屋の中に入るとお兄様はベッドの上で

ゴロゴロしててお暇そうにしているのでした。


そこで私はお兄様に声をかける事に致します。


「お兄様、大事なお話があるので真剣に

聞いて下さい」


私がそう言いますと、お兄様はゴロゴロするのを

やめて真剣に聞いてくれる態度になります。


「笹子、大事なお話って何だよ」


「実はですね、お兄様の事が私は大好きで

どうしようもなくて恋人になって欲しいです」


「それで?」


「それでってどういう事でしょうか」


「告白しているのはわかるが他にはないのか?」


「な、ないです」


「そうか」


「恋人はダメですか?」


「ダメというよりは兄妹だろ」


「はい」


「そういう関係はやめよう」


「嫌ですっ、お兄様と恋人になりたいです!」


「あのな、笹子、そういう事は他の異性としてくれ」


「どうしてそんな事を言うのですか」


「兄妹でそういう事はしない」


「お兄様のイジワル」


私はお兄様のお部屋から飛び出して自室に戻って

自室で泣いているのでした。


お兄様は私の気持ちを理解してくれない。


結局、告白は失敗に終わりました。


せっかく勇気を出して告白したのに…………。


本当にひどいお兄様です。


こんな事なら告白はしない方が良かったと

後悔しています。


本当に惨めな女性でしかありません。


お兄様の馬鹿。

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