第210話 遡行再生――バックワーツ・リプダクション――

 エステスが張り切ると言った直後に、失敗の可能性を示唆したシル。

 当然、召喚者組は「え?」って顔になる。

 俺だって、え? って感じだからな。

 そんな様子の中、シルは1つ咳払いをした後、弁明を始めた。

 いや、説明でもあるのか?


「誤解があるようなので、説明します」


「誤解も何も、失敗って言い切っただろうが」


「言葉の綾です。正確には、やり過ぎる――ですかね」


「ワタクシに、失敗などありませんわ」


「……メナト、俺、頭が痛くなってきたんだが?」


「私の苦労の一旦だけでも分かってくれて、何よりだよ」


 シルとエステスの言葉に、俺は眉間を摘み、メナトは大きくため息を吐いた。

 ほんと、まともな神はいないのかね?


「失礼ですわね。ワタクシはまともですわよ」


「「疑惑を掛けられてる時点でまともじゃねぇ―んだよ!」」


「私はまともですけど?」


「「嘘つけ! この知識欲の権化が!」」


「俺達はまともだよな」


「間違ったこと言って無いしな」


「「間違った事しか言ってねぇ―んだよ!」」


 各神に、鬱憤が溜まっていたのだろう。

 俺とメナトはハモリながら、盛大にツッコんだ。

 お互いが一つであるような、正確無二のツッコミである。

 そんな中、ジト目が5つ、俺の方へと突き刺さった。

 ミリアとヴェルグを除く、5人の婚約者達の視線である。

 尚、ヴェルグだけはメナトを見ていた。

 そして始まる、プチ嫁会議。


「ねぇ、もしかして?」


「仲は良いですよね」


「神までも娶るのかのぅ」


「凄い事ではあるんですけど」


「無しそうで、ありそうですよね」


 なんて話をし始め出す。

 疑惑を投げかけたのがリリィで、そこから順に、ラナ、イーファ、ミナ、リーゼである。

 そして何故か、ミリアは沈黙したままで、ヴェルグもメナトに視線を送ったままだ。

 と言うか、マジで勘弁して欲しい。

 メナトを娶る? ぜってぇないわー。


「今、失礼な事を考えなかったかい?」


「メナトを娶る? ぜってぇないわー……って考えてた」


「かなり失礼な事を言ってる自覚はあるかい?」


 メナトの頬が、ピクピクとしている。

 だけどなぁ……マジであり得ねぇんだもん。

 何と言うか、立ち位置的には、潤や輝明みたいな感じなんだよな。

 各神のポンコツ具合に悩む、所謂、戦友と言った感じだろうか?

 その事を小声でメナトに伝えると、機嫌が直った様だ。


「そう言う事なら、まぁ、怒る事も無いか」


「メナトに関しては、恋愛より友情が先にくるんだよなぁ。お互いに苦労してる身としては……」


「そう言われると、確かにそうだね。もしくは、姉弟とか?」


「それも勘弁してくれ」


 姉は3人で十分だ。

 そうでなくても、義姉が大量に居るのだから、これ以上の姉は慎んでご遠慮したい。

 なら、兄妹は? それもご遠慮願いたい。

 義妹もいるからな。

 なんて、馬鹿な話で脱線していたが、ここで沈黙していたミリアと、視線をメナトに合わせたままだったヴェルグが口を開いた。


「皆さん、ラフィ様にその気は無いですよ」


「だよねぇ。あれはどう見たって、仲の良い女友達止まり。もう少し踏み込んでも、戦友とか心友だね。あ、神友とも言えるね」


 ダジャレのつもりだろうか? 上手いこと言った感を出しているヴェルグだが、別にそこまで上手くねぇからな! ――と、ツッコミたいのを我慢する。

 多分、今言ったら、また話が脱線しそうだから。


「別に上手くないよ、ヴェルグ」


 だが、そんな俺の苦労も空しく、メナトがツッコみやがった。

 空気読めや、この苦労神!


「まぁ、それは置いておくとしてだ。そろそろ本題に戻らないかい?」


「また脱線させそうになった奴が言う言葉では無いな」


 皮肉全開で応えるも、やれやれと言った感じで受け流されてしまった。

 内心舌打ちをするが、流石は年の功と言う事――おっと、神五柱の目つきが鋭くなって睨んできたから、この思考は本気で駄目なやつっぽいな。

 女神と言えど、年齢に関しては禁句らしい。

 ……乙女か!


「乙女で悪いか! はぁ……なんか面倒になって来たよ。エステス、さっさとしてくれ」


「分かってますわ。では、三人の状態をより正確に診断しますわね」


「補佐します。監視もですけど」


「何もしませんわよ」


 ようやく本筋に戻り、八木、春宮、姫埼の状態を確認して行くエステス。

 だが、何かあったのだろうか? シルへと視線を移し、何やら魔法を掛けた模様。

 シルも受け入れてる事から、危険な魔法では無いのだろうが、その魔法を掛けた後、シルも八木達に視線を移し、驚いた表情を見せた後、少し青褪めていた。

 一体、何がどうなってるのだろうか?

 全員が同じ気持であったのだろう事を察したのか、エスエスが説明を始めた。


「かなり酷いですわよ、これは」


「どういう状態なんだ?」


「そうですわね……手順としては非常に問題有ですわ。ですが、刻印のおかげ――と、言った感じですわね」


 エステスの言い回しに、首を傾げる俺。

 それを見たシルが、間に入って説明をし始めた。


「ラフィは少し前に、”魂縛〟を解呪したでしょう?」


「したな。強力だったから、後遺症とかも考えて刻印は刻んで置いてあるけど」


「問題はそこ。手順としては、ラフィが行った解呪は、最後にしなければならなかったの」


「話しが全く見えん」


 その後は、エステスとシルが交互に説明をした。

 まず、大前提として、俺が解呪したのは大元ではあるが、わざと見せていた物であったらしい。

 大きい光の中で小さな光を灯しても見えない原理を利用して、偽加護――エステス命名――の中にも毒を仕込んでいたらしい。

 本来ならば、刻印解呪した数日後に死に至る”侵奪〟と言う力が発動して、八木達は命を落としていたそうだ。

 だが、そこは原初が使って残した刻印。

 侵奪は発動しているが、刻印が邪魔をして浸食速度が上がらなかったらしい。

 だが、少しずつ、確実に侵食はされているそうで、八木に確認して貰った所、スキルが一つ消えていた。


「これが”侵奪〟です。相手を侵食して、力を奪っていく。何が先に奪われるかは不明ですが、最後には魂すらも奪っていく、恐ろしい神呪なのです」


「今回は、ラフィの失態でもありますけど、成果でもありますわね」


「ちっ。あのクソ宰相が」


 悪態を憑くも、向こうの方が一枚上手だった。

 しかしそうなると、連れてこなかった二人にも同じものがあったのか。

 いや、魂縛が発動された場合、どうなるんだ?


「同じですわよ。一つ違うとすれば、生殺与奪を完全に握られた状態と言う事ですわね」


「意味が分からん」


「簡単に言うとね、借り物って話」


「あ、そういう」


 スキルや魔法は、謂わば努力の証でもあったりする。

 それを人知れず奪われ、貸与させられてる事に気付けない。

 なんて恐ろしい呪いなのだろうか。

 因みにだが、魂縛がその貸与のパスも担っているみたいだ。

 尚、春宮と姫埼も確認したが、二人は奪われていなかった。

 この差は何なのだろうか?


「単純に、スキルの保有量のせいですわね。彼は人一倍多かったですから」


「その分、必死に努力したのでしょう」


 二柱の言葉に、何とも言えない顔を浮かべる八木。

 俺も話しを聞いてはいるが、八木のスキルは努力の果てに生まれたものではない。

 無理難題を押し付けられ、馬車馬の如く働かせられ、成果を出して生き残るために、必死に足掻き続けた末に獲得したスキルなのだから。

 ……あれ? 八木って社畜だっけか?


「ラフィさん、社畜は無い……あれ? 俺って社畜?」


 八木の言葉に、元の世界組の男性陣は、肩に手を置き、首を振ったり、優しい目を向ける。


 ――もう、それ以上話さなくて良い――と。


 八木、社畜が発覚した瞬間だった。

 それも、超が付くブラック企業社畜の。

 八木、割と絶望的な顔を浮かべるが、脱線しそうなので話を進める。


「俺の不手際はわかったけど、どうにかなるのか?」


「そのために、ワタクシが来ましてよ」


 そう言うと、エステスは八木達を光で包む。

 次に一人一人の胸と胸の間、前胸部に手を置いて、神力を発動。

 集中しているのか一言も発することなく、数分間、力を行使した後に次の人物の処置へと移る。

 同じ事を繰り返したエステスは、八木達を見て、満足したように首を縦に振り、光を消した。


「終わりましてよ」


「シル」


「うん。問題は無い。仕込みも見当たらない」


「メナト」


「確認したよ。仕込みは無いと断言できる。ただ――」


「ただ?」


 メナトが言いづらそうにしていたが、その先は転生体組も合わせて見た方が良いと言われた。

 悪い事ではないとの事なので、全員のステータスを許可を得て見て行く。

 見て行くのだが……。


「…………は?」


「何か言いたい気持ちはわかるよ。私も、召喚者組にここまでの処置が必要だったかは疑問だからね」


「そもそもよぉ、それだけの器があるってのが疑問なんだけどよ」


「セブリーもか。実は俺も何だよな。器がデカいって事は、俺の修練にも耐えれるって事だろう?」


「自重して下さい、トラーシャ。あなたの修練は、ラフィだからギリギリできたかもしれないんですよ」


 神共が何か話しているが、俺の脳はまたもフリーズ中である。

 一晩だけで何回もフリーズする脳。

 今後の俺が危ぶまれるって? そうそうあってたまるか!

 とまぁ、自分でノリツッコミして、フリーズから復帰。

 そして、改めてステータスを再確認するが、やっぱ絶句するよなぁ、これ。

 だって、全員が普通に覚醒者の資格を有してるんだから。

 どうしてこうなった?


「なぁ、どうしてこうなった?」


 頭で思ったことが、口から出てしまった。

 どうやら、俺の脳はまだ軽くフリーズしているみたいだ――と、自己分析しておく。

 いや、自己分析できるなら、正常なのか?


「ラフィが正常なのか、そうでないのかは置いておくよ。とりあえず、私の見解を述べようと思う」


 そう言ってから、メナトは1つ咳払いをして説明を開始。

 まず、確実に言えることは、ジェネスのジジバカが発動しているのは間違いないと言う事。

 これに関しては、神全員が同意した。

 そのジジバカに付随して、各員のステータスが決定されたことに関しても、神全員が同意。

 では、八木のステータスだけが突出している件に移る。

 実は八木のステータス、処置前と処置後での格差がエグイ。

 単純計算で約10倍近い上昇率だ。

 ついでに、消えていたスキルも復活している。

 尚、春宮は約3倍、姫埼は約5倍の上昇率だったりもする。

 スキルの消失は確認できたいなかったが、処置後に再確認してみるも、変わっていなかった。

 これに関しての説明は、エステスがした。


「簡単に言いますと、呪詛返しですわね」


「本当に、簡単に言うなぁ」


 そもそも呪詛返しでは、奪われた物に対する奪還や能力値の上昇などは無い。

 前世でもその手の話はあったが、今世でも、呪詛返しの話はあり、その効果も前世と何ら変わらない。

 多分、原理が呪詛返しであるだけで、実際には相当高度な魔法を使用したのだと思われる。

 と言う事を、神達に話すと、五柱から拍手された。

 正解らしいが、馬鹿にされてる感があるのは何故だろうか?


「そんなの、分かって当然だからさ。仮にも原初だろう? もしわからなかったら、普通に再修練案件だよ」


「私はちょっと違いますよ。理解した上で、分からない人たちにも、それとなく高度だと説明した手腕に拍手しました。元を正確に見抜いて、魔法の主軸を見抜いて説明できたのは満点です」


「俺とトラーシャはノリだな」


「ん? セブリーはノリだったのか? 俺は違うぞ」


「脳筋は黙っていて下さいまし。こほん、ラフィの目には脱帽ですが、どのような魔法を使ったまでかは――「反転術式と結界術式。それと、隠蔽」」


 エステスの言葉を遮り、使用魔法を答える。

 これには、神全員が目を見開き絶句していた。

 まぁ、リエルの入れ知恵ではあるけどな。

 エステスが処置を開始すると同時に、解析してやがったからな。

 警戒してる相手への解析だったから、何も言わずにやらせたが、一言相談して欲しいものである。

 その詫びも兼ねて、俺の評価を上げるべく、何も言わなくても情報を提示してきたのだけどな。


「間違ってるか?」


「い、いえ。間違ってませんわ……」


 因みにだが、一個だけはわざと言ってない。

 理由は、神しか知ってはいけない魔法だから。

 但し、念話では神達に伝えてある。

 その魔法の名は――。


 ――遡行バックワーツ再生リプダクション――


 時空神ジーラの領分である魔法だが、実は地上での使用が禁止されている魔法だ。

 ジェネスの許可があって、初めて、限定的に使える魔法。

 原初に関しては当て嵌まらない条件ではあるが、それだけ効果が強い。

 時の流れを遡り、情報を読み取って最適化・再生を促す、禁忌魔法。

 それが、この魔法だ。

 もう少しわかりやすく説明するならば、とある劣等生主人公が使っていた固有能力魔法を思い浮かべたら、分かりやすいと思う。

 とまぁ、使える者は皆無だろうが、変に情報を与えるべきではないと考えたので、残る一つは念話で答えた訳だ。

 因みに、過去、現在において、原初ですら使用履歴は無い。

 RE・コードで確認したから、間違いないだろう。

 欺いたりしてなければ……あれ? そういやゼロは、なんで過去のツクヨに使わなかったんんだ?


『使えなかったんですよ。リソースが足りなくて。まぁ、リソースが足りていたとしても、使わなかったでしょうけど』


 いきなりの、リエルからの回答。

 と言うか、お前まで思考を読むなと言いたい。

 言っても聞かんだろうが。


『そうですね。話を戻しますが、使わない理由は一つです。理を曲げかねないからです』


『あれ? でも、今回は使ったよな?』


『ツクヨと今回では、前提条件が違います。運命改変しないのであれば、そこまで使用条件が厳しい魔法でも無いですので。後、原初個人に使うのなら、制限はありません』


『神と人は駄目なのか?』


『神に関しては、ケースバイケースですね。人に関しても、死を回避するなどでは駄目です。今回は、理不尽に奪われた物を取り戻すだけでしたので』


『それも運命改変なのでは?』


『マスターは忘れていますよ。本来、八木達3名は、この世界では異物だったと言う事を』


『あ、そういう……ん? 本来?』


 リエルの言い回しに違和感を覚える。

 まるで、今は違うかのように言ってる気がするんだが?


『言ってますよ。八木達の輪廻は、現在も外れた状態です。それを、遡行バックワーツ再生リプダクションを使用する事で、外れた状態から復帰させたんです。尤も、元の世界での輪廻は、数代先にはなりますが』


『この世界に馴染ませたわけか。ジェネスも無茶をする』


 更にリエルが言うには、大量の人間だったなら、世界の器が持たないから無理だったと言う。

 だが、数名程度なら問題無いらしい。

 因みに、余剰枠はきっちりあるとの事。

 その数、10万人。

 規模が大き過ぎると思うが、世界の器の余剰枠と考えたら、意外と少ないのかもしれない。

 各国首都で、大体1千万人ほど暮らしているからな。

 国だと、少なくて5千万人位か?

 ランシェスで大体1億人弱だから、そう考えると少ないな。

 そこまで考えると同時に、リエルとの会話を終えた。

 そして、再度、八木達を含めてステータスを確認して行く。


「転生体組と春宮、姫埼が資格者。八木に関しては……ウォルドのより少し下くらいか」


「俺って、ウォルドさんと同じっすか?」


「覚醒者一歩手前って感じだな。つうか、しっかりと俺の庇護も入ってるし」


 八木のステータスは、ウォルドより劣ってる部分が大半だ。

 ただ一点だけ、既にウォルドを凌駕している箇所もある。


「俊敏だけは、ウォルドの二倍か。それでいて、隠密・暗殺系スキルが過多。八木、うちで家臣になるか?」


「食いっぱぐれはなさそうっすけど、ブラック企業臭がするのは何故っすかね?」


「失礼な。うちは至ってホワイト企業だ」


 そう言うと、八木は神喰の件を出してきた。

 言っておくが、あいつは例外中の例外だ。

 他の人間に聞いてみろ。

 クロノアス家は従業員に優しい家だと言ってくれるはずだ。


「お言葉ですが、そのブラック企業とかホワイト企業なるものは分かりませんが、労働環境は劣悪では無いですよ。偶に長時間の労働はありますが」


 部屋の外から聞こえてきた声。

 ナリアである。

 その声の主の言葉を聞いた八木は、ジト目で俺を見ている。

 いや、八木だけではなく、転生体組と召喚者組全員が、俺をジト目で見ている。


「割とブラック?」


 そんな声が出始めると、集まってひそひそと話し始めてしまう。


「残業はあるみたいね」


「劣悪じゃないって言ってるけど?」


「潤、その残念な頭で良く考えて。この世界には白黒企業の概念が無いのよ?」


「でもさ、普通に残業とかはあっただろ? バイトでもさ」


「輝明、良く残業して愚痴ってたものね。残業代は割高だったらしいけど」


「ここにもカップルが……。俺の春は何処に……」


「八木の発言はスルーしましょう」


「だね。でも、バイトでも残業とかあるんだね」


「お前ら、ひそひそ話ってのはな、相手に聞かれない様にするもんだぞ」


 俺の声にハッとなって、慌てて体裁を取り繕うとするが遅い。

 何故かって?

 俺の顏がそれはそれは笑顔満面だったからだ。


「お前ら全員、明日からみっちりしごいてやる」


 その言葉で、最後は締め括られ、とりあえず夜も更けたので解散となった。

 あ、言い忘れてたが、エステスとシルも数日は滞在して行くと告げられたので、急遽、部屋を用意する事に。

 深夜にいきなり仕事を振られる住み込みメイド達……ブラックと言われても反論できねぇなぁ……。

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