巡り会い
姫乃華奈
第1話
ふとした好奇心で、ゲームのチャットボタンを押す
ラインIDが送られてきた。
初めての誘いが嬉しくてつい、私もIDを送る。
軽い気持ちで押すチャットボタン。
きっと心の中で、遠くて逢えるはずないと思っていたから
ボタンを押す恐怖心もあった
けど、好奇心の方がふと優ってしまった
その選択はのちに幸せを呼び、間違いではなかったと思い知らされた
連絡を取り合うと、ずっと前から友達だったかの様に急に距離は縮まった
昔からの大親友であるかの様にすぐに打ち解けて
話は絶えず絶えなかった
話す時間を惜しみ、会えない辛さを呪った場所
届かなさそうで届きそうな場所
彼らは何かを埋めるかの様に話に没頭する
前世で巡り会っていたかの様に
離れていた時を埋める様に
彼らには様々な弊害があり、心は近くても身は遠い
互いに会う約束をするも
彼らはいつ巡り会うのだろうか
巡り会い 姫乃華奈 @hime837
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