2.ソータとその家族
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年齢:44歳(1974年生まれ)※見た目は30前後
登場作品:③~⑧
キャッチフレーズ:「最強のツンデレ」(『漆黒の
「一喜一憂・昭和の男」(『旅人達の錯綜』以降)
ジョブ:狩人・退魔士
FP:なし
習得技能:なし
固有技能:★鏡の宣詞,★剣の宣詞,★珠の宣詞
特記事項:ヒコヤの生まれ変わり十代目で、歴代最高の力の持ち主。現在はパラ
リュスの神さま見習い。
このシリーズの裏の主人公。前二作の男性キャラと言うと、浮世離れした人(=ユウ)や妙に気が回る人(=夜斗)、物事に動じない人(=トーマ)や仙人みたいな人(=ユズ)で……何というか、「そんな奴おらんやろ~」という人たちばっかりだったので、『漆黒の
そうして、あまり真面目ではなく、ぶっきらぼうだけど憎めない、不器用で照れ屋な彼ができたのでした(本人は要領よく今までやってきたと思っていますが、単に流されてきただけ)。
本人も言っているように、身長は168cmと少し低め。顔も可愛い系なので、かなり気にしています。照れ屋ですぐ顔が赤くなってしまうところもコンプレックスに感じています。
その反動か、「男らしくカッコよくありたい」という思いが比較的強い人です。
女の人に対して来る者拒まず去る者追わずで数多くこなしていたのも、自分の価値の再確認のためで、元々そんなに女好きな訳ではありません。
『漆黒の
いろいろあってからはどう行動したらいいかわからなくなり、かなり迷走しています。
続編以降は、パラリュスの根幹を握る人物ということで、行く先々で頼りにされます。
登場人物の中では比較的普通の感覚の持ち主なので、あちらこちらでツッコミ役として活躍してもらいました。
朝日同様、彼にも致命的な弱点を、と考えて「スピード恐怖症」になりました。ユウと親しくなるきっかけとして思いつきで出したものなんですが、後々もちょこちょこネタに使えてよかったです。
この作品中、私はソータをいじめっ放しでしたね。水那とは結局二十年以上離ればなれだし、ユウにはいいようにからかわれるし、トーマにもイジられるし、もろもろの恐怖症のせいで情けない姿もたくさん晒す羽目になるし……。
本当に、可哀想なことをしました。(「絶対思ってねーだろ!」という彼のツッコミが聞こえてきそうですが)
彼のヒトとしての最後の姿(光の中、天界に昇るシーン)をゴールに見据えて、この作品を書き続けてきました。
ネイアも言っていましたが、これからは、永久に水那と一緒にいる訳です。思う存分イチャイチャしてほしいな、と思っています。(……と最後までイジる)
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年齢:44歳(1974年生まれ)※見た目は20代後半ぐらい
登場作品:③~⑧
キャッチフレーズ:「鋼の聖女」
ジョブ:僧侶
FP:400(神器ブーストで∞)
習得技能:★
固有技能:浄化,神器の使用
特記事項:十代目ヒコヤ、ソータの伴侶。現在はソータと共に、パラリュスの神
さま見習い。
さて、謎多き少女、水那です。身長は156cmぐらい。色素が薄く、痩せた幸薄そうな儚げな人をイメージしていただければ、と思います。
繊細そうな容姿とは裏腹に、中身はかなり男前です。ハートが強いです。ハートの強さだけなら、登場人物の中で一番だと思います。実はそういう設定です。……
ソータは「友達と喋っている水那を見たことがない」と言っていましたが、それは家庭環境の凄惨さやフェルティガエの波長の問題であることは確かです。
でも、もともと広く浅く付き合うタイプではないし、一人でも平気、という人。
普通の家庭で育ち、大人になったとすると……一人で喫茶店でゆっくりと読書するのが好き、みたいな感じの女性になったと思います。
でも自分のペースが狂わされるのが嫌、という訳ではなく、頼まれれば「いいわよ」と言って適度につきあってくれる、懐の深い女性でもあります。
だから友人としては、セッカや朝日みたいに泣いたり、笑ったり、毎日何だか忙しそうな人が好きです(自分にはないエネルギーを感じるから)。
いろんなことに巻き込まれるんだけど「仕方がないわね」と言って付き合ってあげる、そういう感じの友情を育むのではないかと思います。
さて、『漆黒の昔方』ではソータ視点ですから、そんな中身はあんまり見えませんがね……。
でも、彼女が
ハールの祠でも、躊躇するソータの背中を押したのは水那ですからね。本当は謝ってほしくなんかなかったんですよ。なのに……。(この辺が水那の誤解をどんどん加速させる原因になる)
『漆黒の昔方』の最後で、水那はソータもトーマも置いて闇の中に消えてしまいますが、勿論そこにはいろいろな葛藤がありました。
ま、その辺は第1部『外伝』に収録されている『永遠の貴方』をご覧ください。(↑あからさまな宣伝)
一つだけ言うと、水那はずっと「颯太くんにとって私は庇護の対象でしかない」と思っていて、最後の日のソータの告白には、かなり驚きました。
このとき水那は再び迷いましたが、女神ジャスラが助けを呼んでいることは肌で感じていたので、結局、自分の使命を選びました。
そういうところが、「鋼の聖女」たる所以です。
ですから、ソータとは同い歳なのですが、雰囲気的には「姉さん女房」な感じなのです。
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年齢:24歳(1994年8月生まれ)
※実際に生まれたのは1995年4月ですが、一年前の時間軸に戻ったので。
登場作品:①~⑧
キャッチフレーズ:「動じない男」
ジョブ:剣闘士
FP:200(発現前は100に満たなかったが、諸々の干渉によりここまで引き上
げられた。現在は女王の眷属として干渉し続けられることになり、1000ぐら
いまで徐々に上昇していく予定)
習得技能:★
固有技能:★神器の使用(少しだけ),女王の代行
特記事項:シルヴァーナ女王の眷属。女王に身体を貸すことで女王の力を行使す
ることができる。(作中では披露していませんが……)
さて、
勿論、『想い紡ぐ旅人』を最初に書いた時には、彼の存在はどこにもないです。ただ続きを書くと決めたとき、彼は主人公格から落とさざるを得なかったんですね。
なので、せめて全作品に登場させてあげようと『想い紡ぐ旅人』にねじ込みました。
どこに登場していたか、覚えている読者様はいらっしゃるのでしょうか?(ヒント:じいちゃんも出ています)
まぁ、いわゆる好青年というヤツです。誰にでも優しいですが、「NO」を言える人なので周りからも信頼されています。面倒見もいいです。
夜斗と立ち位置が近いですが、夜斗と決定的に違うのは、本人はあまり考えずに言ったり行動したりしている、という点です。それが自然とその場にあてはまる、ということですね(天然とも言う)。
友人や先輩とかだったらめちゃくちゃいいんですが、恋人となるとちょっと……というのが、私の個人的な見解。
トーマはあったかい人ではありますが、動じない性格なので感情のムラがない(ヤキモチを焼くとか、会いたがるとかそういうの)ですから、普通の女の子だと「この人は私のことちゃんと好きなのかしら……」と不安になってしまうかもしれないです。
でも、その点シィナはかなり「押せ押せ」タイプ(良く言えば真っ直ぐで一途、悪く言えば相手の事情はガン無視)なので、あんまり気にしなさそうですよね。
また、シィナはやはりお姫様なので、普通の男の人だと振り回されて疲れてしまうかもしれませんが、トーマは細かいことはあまり気にしないし、駄目なときは駄目とちゃんと叱れる人なので、実はこの二人ってかなりいい組み合わせなのでは?と思っています。(手前味噌)
シィナと出会う前はと言うと、基本的に受け身ですし、誰にでも優しいので「私って特別?」と思わせてしまうところがありますね。
中学までは山奥のかなり小規模な学校だったのでみんな幼馴染でしたし、
「トーマくんは誰のものにもならない(しいて言うならユズのもの)」
みたいな共通認識があったのではないかと思います。
トーマに言わせると「田舎では男子も女子も関係なく遊んだりしていたし意識してない」とのことですが、
「それはお前だけや!」
「周りは半ば諦めていただけや!」
というツッコミが入りそうです。
ですので、高校では「告白される」→「ごめん、そういうつもりはない」を繰り返していたのではないかと思います。自覚がないので仕方がないですね。
そうは言っても、そういう大らかなところがトーマ最大の魅力だったりするので、このまま変わらず、シィナと幸せになってもらいたいなぁ、と思います。
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享年:76歳(1938年-2015年1月)
登場作品:①,③~⑥
キャッチフレーズ:「待ち続ける剣者」
ジョブ:剣の師匠(パーティキャラではなくイベントキャラ的な……)
FP:なし
習得技能:なし
固有技能:なし
特記事項:ソータの父親、トーマの祖父。元警察官。
さて、Nが好きなキャラ第2位、大番狂わせのじいちゃんです。
ソータと共にジャスラに行ったのが55歳のとき。帰って来たあと、残りの人生をトーマを育てながらソータを待つことに費やしました。
妻(ソータの母親)を亡くしたのがソータが9歳、ケーゴが45歳のときで、その後、時には喧嘩しながらもソータとはうまく親子関係を築いてきたのではないかと思います。
ソータもケーゴの仕事の大変さとかはもうわかる年齢だったので、それでも自分との時間を作ろうと最大限努力してくれた父親のことは尊敬していました。
水那については、ちゃんと助けることができなかったこと、そしてそのことがソータの心にずっと残っていることを苦しく思っていたので、二人の間に子供ができたことをネイアから聞いたときも「なるべくしてそうなったのだろう」と納得していました。
「ミュービュリに帰ったらちゃんと結婚させて、まだまだ子供な二人を自分が支えないと」
「水那さんの父親はどうするか……いや、二十歳になっているから連絡しなくても問題はないだろう」
「使ってない部屋を整えて……そうだ、ソータのアパートはもう少し広い所に引っ越さないと」
とか、ソワソワと色々なことを考えていました。……実は。
怒られるんじゃないかとビビるソータにネイアが「大丈夫だ」と言ったのは、こんな、何だか嬉しそうな親父殿を見ていたからなのです。(結局は叶わなかったんですけどね。……悲しいことに)
じいちゃんを水那と会わせるか、本当に迷ったんです。でも、話の流れを考えるとどうしても組み込めなかった。
ごめんなさい、じいちゃん。
天国でトーマを見守っててね~。
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