7.その他(固有技)
●固有技
・浄化:作中では「闇を消すことができる力」という説明になっています。これ
は「テスラとウルスラの闇は、強欲の神デュークのなれの果てである」
という情報を伏せていたためです。ですから、厳密に言うと「神の穢れ
を祓い清める力」ということになります。
~四人の浄化者について~
作中には四人の浄化者――水那、暁、シャロット、レジェル――が登場しますが、単純に個々の力の強い順番に並べると
暁>>>>>>>レジェル>シャロット>>>水那
となります。
フェルティガエの能力には「主」と「副」があり、暁とレジェルは「主」、シャロットと水那は「副」だからです。
暁は三家のうち二つの家の直系であり、シィナと朝日を除くとフェルティガエとしては跳び抜けて最高位に位置します。保有するフェルティガも「普通の三家直系」の単純に2倍です(今はファルヴィケンの「当代」なのでさらに上)。
フェルティガエの強さとしては、レジェルよりシャロットが圧倒的に上です。
シャロットもレジェルも現在は女王(巫女)の傍系ですが、シャロットはウルスラ王家の人間ですから、代々ずっと、女王の直系と優秀な神官の間で血を繋いできています。それに比べ、レジェルの血筋はフェルティガエではない父親との間で繋いできたからです。
ですが、シャロットの「主」は視覚系であり、こちらの比重がかなり高いので、浄化者としてはレジェルより下になってしまうのです。
水那は三家の血を引いていますが、かなり遠い傍系であり、父親は普通のミュービュリの人間です。作中に登場したフェルティガエの中でトーマの次に弱いフェルティガエ、とも言えます。
ですが、水那は「ヒコヤの伴侶」であるために、勾玉の力をソータと同等に使うことができます。「天上の彼方」でドゥンケすらも圧倒できたのは、勾玉によるブーストです。
これを加味すると、浄化の力としては暁よりも上になります。勾玉の力を得ることで、無制限に浄化し続けることができるからです。
・模倣:暁の固有技。見たり体験したフェルティガを真似することができる力
で、1~6で説明したフェルティガのうち、「通常技」ならばすべて
発動できます(ミジェルの声のフェルティガを除く)。出力は暁次第
なので、すべての力をLevel最大で使用可能です(訓練さえすれば)。
~模倣という力の可能性~
『想い紡ぐ旅人』で書いた時点で、すでに設定としてありました(夜斗の
力は異常にあるけどまともに使えない朝日と同様、万能すぎると面白くない、という理由で考えました。要領のいい器用な子、というイメージは何となくあったので、便利すぎるとつまらないな、と思い、「力も技術もあるが道具がない」という設定にしたのです。
今はユウの遺した本があるので、攻撃と
・紫の結界:シィナの固有技。対象を自分の作った結界に閉じ込める力です。作
中ではこれを施したうえで自分の下に呼び寄せたり(作中では「召喚」
と呼んでいます)、亜空間を移動したりしています。
・時間逆行:シィナの固有技。対象物の時間を巻き戻す能力です。例えば花を蕾
に戻したりできます。作中では自分の身体の時間を巻き戻し、幼い少女
の姿になりました。かなり無謀だったので、自分の記憶も欠落してしま
いましたが。
・過去転移:ヤハトラの巫女が一生に一度だけ使える転移術。対象を過去の任意
の時空に送る術です。ネイアがケーゴとトーマに対して使いました。
~シィナの特異性~
シィナは元々歴代の女王直系の中でも大きな力を持っていました。そのためにデュークに誕生を妨げられたのですが、結果としてそれは自身の力を何百倍にも高めることになり、最終的にはデュークに打ち勝ってこの世に生まれました。
その歪みから子孫を残せない身体になってしまいましたが、結果として普通のフェルティガエにはできない技を多く持っています。視覚・察知系はやや不得意ですが、ほぼすべての力を使うことが可能です。
『あの夏の日に』において最後に施した術は、上記の「紫の結界」と「時間逆行」を合わせた形で、「時の欠片」を手に入れることにより可能にした技です(それでも実はいちかばちかだった)。
ネイアの「過去転移」と同じ効果ですが、ネイアは目標の時空に送り届けたのに対し、シィナはトーマ自身の時間を巻き戻す、という手法でした。
トーマと過ごした二週間余りの時間に干渉したので、当時フェルティガエではなかったトーマに一種の歪みをもたらすことになりました。
・フェルティガ吸収
・フェルティガ譲渡
・ゲート無限
すべて朝日の固有技ですね。技というより、体質と言った方がいいかと思うんですが、一応入れておきました。
ミュービュリの瑠衣子とパラリュスのヒールが奇跡的に巡り合った結果、生まれた存在で、作中では「どちらの世界の人間でもある稀有な存在」と説明されています。
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