第2話 戦慄の血

今から244年前、死別世獄高等学校で、魂を喰らい合う殺人事件が起きた。


あの世の出来事だが、現実世界に記録され、映像まで残っていた。


1人の少女の復讐から始まった事件。


しかし、元を辿れば、悪環境により、殺し無くしては生きていけなくなっていた。


少女の名前は死死森霊子。


彼女によって、死んだ人間は1000を、超える。


彼女は生まれ変わっても、殺しは止まらず僅か18歳で、死刑執行された。


現在2244年、死死森霊子が殺しを行った学校と、そこから44キロ離れた場所まで、日本から区切られた。


つまり、日本国憲法は、一切なく無法地帯。


その範囲内に、住む人は国籍まで無くなる徹底ぶり。


区切られた場所に、名前が付けられた。


死別町、と言う名前になった。


人口、444万人程住んでいる。


学校も新しく建てられた。


学校名は、死別死死森血木高等学校。


死別町に住む人々は、皆死死森霊子を神と崇拝する人達。


10年程前に、信者以外の人が入り、死死森霊子を崇めなかった為、殺され生首を切り落とし、学校に飾られた。


その時、殺された人数は13人。


特にこの町は、区切られてから100年経っていて、144年前は霊子による殺人事件で、死刑が行われた時、暴動が起きた。


その時より、死別町に住む夫婦が放った一言が、死死森霊子を血の神にした。


「私達の子供が、生まれるんです。    


是非、我が子を霊子様の糧に血を注ぎます。」


この言葉により学校が建てられた。


建前は学校だが、実態は霊子に血を捧げる為に、殺し合いをさせようと言う事だ。


死別町の皆は賛同した。


そして高校生になると、血を捧げる為に、我が子を死別死死森血木高等学校に送った。


子供達の中にも信者はいるが、全員ではない。


最後に残った者は、死死森霊子によって、殺される。


血の惨劇は、まだ始まったばかりだ。

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