「あなた、それ、シールね!」

「お待ちになって!」

金髪縦ロールの令嬢が声を上げる。

全員、その方向を見る

「あなた!それ、剥がれかけてるけど、シールね!」

よく見るとピンクヘア令嬢の制服の胸のワッペンが剥がれかけている。

金髪縦ロールの令嬢がそれを掴むと、シールはペリペリと剥がれた。

「何よこれ!●ンキのコスプレ衣装じゃないの!」

「違いますう、なんでそんな意地悪言うんですかぁ、ひどい」

「だってあなた、ここにタグがついてるわよ、メイドイン●ャイナって。」

「ええつ!剥がしたはずなのにっ!」

ピンクヘア令嬢がジャケットの裾を見る

「フッフッフッ・・・・カマかけたらそのとおりだったようね、それにあなたその生地って、縁のラインだってプリントじゃないの!」

「そんなっ!酷いですう・・・・・」

「あのー、確か、お金のない貴族家向けに特別に安い制服があったと思います。それじゃないですか」

ヒロインちゃんが助け舟を

「私もあんまりお金持ちの家じゃないんで、そ~いうのを進められてますよ。でも、最低、洋服の●山であってほしかったし、正規の店で買いました」

「それはあるわね。安い制服はすぐに穴が開くわ。」

「でも、それでも●ンコー学生服のクオリティはあったはずよ」

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