ダンジョンの主、魔王へのインタビュー
「え?こんなところにダンジョンを作ってどうするつもりですか?」
「ダンジョンというのは吾が家だ。300年前から住んでたよ。人間が気が付かなかっただけだ。ここには吾の手下の魔人や魔術師、魔法使い、魔女がいる、そして、その下に魔物や魔獣が居る
それを、それぞれ、家を作って、部屋を作って、で、外から間違って入ってこないように結界を張る。
で、大所帯になると気がついたらダンジョンになって、物好き人間が入ってくる。
というわけ。」
「へ・・・へえ、そうなんですかぁ。ちなみに、何人くらい住んでられるんですか?」
「うんとねー、直接の下僕の魔法使いや魔女なら、100人位。全体で・・・・分かんねーわwww」
「で、みんなこの中に?狭くないですか?」
「結界を作って広げてあるから大丈夫だよ。ただ、最近は大規模になってきて迷うことがある。」
「そっそれは・・・大変ですね」
「だから、最近はSNSで改築しましたとかの情報を常にアップして、地図を共有している。あ、ちなみに大雑把な地図ならそこの店で売ってるよ。一枚500銅貨。」
「あ、ちなみにここらへんのお店は誰かやってられるんですか?」
「もともとは吾の手下が手分けして飯作ったり洗濯してたり、武器作ったり、けが人が出たら薬作ったりしてた。
畑耕してるやつもいるよ。
人が来るようになると、人用の宿屋を作ったり、薬売ったり、武器作ったり売ったりしてる。
人間が来て店開くようになってきたわ」
「その武器ですけど、負けちゃうと武器を取られるんですよね、ちょっとひどくないですか?」
「いやいやいやよそは負けると死ぬんだよ。命もパーなんだよ。
ただそれやると、腐乱死体とかで虫がわくし、臭いし、軍隊がマジ顔で攻めてくるんで、ここは命は助けます。その代わり武器はもらいますということで。」
「えーでも武器を取られると困る人もいますよ」
「負けそうになると逃げたらいい。人間ってみんな勇敢で死にそうになってもまた突撃してくるから、だったら、殴って昏倒させて武器を取り上げるしかないじゃん。
大体みんなの剣って装飾過多で見栄え優先じゃん。装飾が多いということはそんだけ柔らかい金属で作られてるってことだよ。うちの魔人の持ってる大剣の方が上等だぞ」
「では、攻撃魔法が得意ならばどうでしょう?」
「ダンジョンの中は攻撃魔法はそんなに通用しない、死なない程度にしか効果が出ないように結界をはってある、だからまあ諦めたほうがいいよ」
「えーじゃあ、ダンジョンを攻略できないじゃん!!」
「アホか、ここは吾の家よ。どこの世界に自分の家を攻略されて笑ってるやつがいるか。
そんなことなら、奥に進みたいなら、お酒とか、食い物とか、ケーキとか、手作りのサンドイッチとか、美味いお茶とか持ってきて。そしたら、奥に進めるよ。
つか、奥から出てくるわ」
「なんかイメージちがーう!」
「武器を振りかざして入ってくる連中にサービスしてやる筋合いは吾にはないし」
他に誰か話を聞けないかなーと思ってると魔王が
「他に誰か話しさせようか?
あ、君、ちょっとここに来て」
お茶を出してくれた若い女性を呼び寄せる魔王
横に来て頭を下げる女性
「はじめまして、私、魔王様にお世話になっております、ジャンヌ・ダルクと、申します。よろしくお見知りおきのことを」
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