「う・・・」女学生の顔が引きつる、そこには、50歳の用務員がへたばっていた
悪役令嬢は卒業したら教師になるつもりだった
だから、今年は教職員課程を受けている。
教職員過程は、週に1日学校、大抵の場合王立学園の初等部に行って、語学や数学といった基本的なことを教えながら、生徒との接し方を勉強し、学園で教育学の授業を受ける。
悪役令嬢は今年度の最初から、週に一回、学校に来ている。
「センセーさよならー」
生徒達が令嬢に手を降る。
「はいーまた来週ねー」
学生は自分たちに近いオネーさんみたいな感じて彼女に接してくる。
女学生が、前を見て、「う・・・」と、嫌な顔をして、令嬢の腕にしがみついた。
悪役令嬢がその方向を見ると、用務員バイト氏がうずくまっている。
彼は、去年から雇われてるバイト用務員、50歳くらい。
悪役令嬢と女学生は二人からなるべく遠い距離を通り過ぎる。
廊下を曲がってしばらくしてから、ふうっと息をつく女学生に「大丈夫?」と令嬢は女学生に聞いた。
「うん、あの人、なんか気持ち悪いの」
なんでも、いつも怖い顔して、こっち見てる。トイレの前とか、更衣室の前とかにずっと立ってたりしているらしい。
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