ヒロインちゃんは家に帰って悪役令嬢の噂を親に聞く

ヒロインちゃんは学校で聞いた悪役令嬢の話を信じられなかった

「まあちょっと魔法がめっちゃ強くて、なんだけど、基本親切で優しい人よね、30万の軍勢を塵に・・・・うそっぴぃなあ」

家に帰ると、食事時、父が帰って来た

父は王宮で役人として働いている。

「お父様、お聞きしたいことがありますの」

「うん、なんだ、言える範囲で答えてあげほう」

「悪役令嬢様の事ですけど、隣国の王子にセクハラされてひどく怒ったってお聞きしたのですけど」

父はティーカップを下ろしたが、カチャカチャ鳴っている

「えっと、あれは隣国の王子とか言ってもまあまだ5歳の子供なんだし、お付のメイドが怒ったら泣き出してね、それだけのことだ」

父の目が泳いでいる

「ああ、やっぱり」

「何か学校で噂になってるのか?」

「ええ、隣国の軍隊を一人で退けたりとか」

父がお茶を吹き出す

「そっ、それは市井に出回ってる漫画雑誌の読みすぎだから。あははははは・・・」

ああなるほどとヒロインちゃんは納得した

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