デブのデブによるデブのための人生録

@ryotarmkm

第1話 私はデブである。

私は自他ともに認めるデブである。

しかもただのデブではない。

身長161cm、体重92㎏、視力0.5のメガネ着用者

そう、チビ、デブ、メガネの三拍子揃ったのがこの私である。


ちっちゃくて可愛い、丸っこくてマスコットキャラクターみたい、その様に周りが思ってくれるのは良くて10代までである。

これを見ていただいている太っている読者のあなた。

男性女性問わずである。

驕るな、開き直るな、現状を甘んじるな。





我々は結局ただのデブである。





私がデブを自覚したのは、物心ついたのとほぼ同時期だ。

周りとの違いは小学生には大きな問題である。

デブと言われ枕を濡らした夜もあった。

怒って喧嘩をすることもあった。

だがある日悟ってしまった。


『 あぁ、結局自分がデブなのが悪いんじゃないか』と。


話は変わるが、私の性格は今風で言う圧倒的陽キャである。

それは25歳になった今も、昔も変わらない。

デブだからと虐められて暗くならなかったのか

デブだからと差別されからに閉じこもらなかったのか

そう友人に言われたことがある。

だがそれは違う。

デブだからこそ、明るく居続けねば生きていけなかったのだ。

そうしなければならなかった。

保身の為、存在を認めてもらうため、色々理由はあっただろう。

小学生の頃の自分の気持ちなどそこまで深く覚えている訳では無いので詳しくは説明できないのだが。




小学4年生、私は『 明るいデブ』として生きる決心をした。

ここから記すのは、小学4年生以降の私の記憶であり、生きる為の術である。

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