生還旅行
——アイ。
星までの地図を手にもって
地球の民を導こう
宇宙へ漕ぐ舟は浮いている
暗い眠りの森から見える空に
西の水面にうつる影にも
寛恕の大地に足跡を遺し
知の嗚咽とその限界を感じた我々は
未来に贖罪を託して
生身をデータに焼き尽くし
架空への旅へと向かった
灼熱の文字が蘇る
紐解かれる記憶の謎
化かされる魂と哲学
かつての豊穣の森は獣に唄う
崩れた地層も波に浚われる
ただ古い時間と、奇遇の折り重なり
金色の箱に並べられる
我々はいざ行かん
地球人は惑星へ飛び立つ
電脳の命令する限り
儚い故郷へ別れを告げて
無空に遊ぶ新たな子どもさ
人は緑 空に還る
雨滴旋律の中の緑
樹木の子どもの出現
ヒトの魂が洗われる——
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます