着歴
付き合うのも初めて、別れるのも初めて。別れた後、どうしたらいいのかわからない私は、何もしなかった。クラスが違うから学校で顔を合わすこともない。話すような場もない。連絡もしない。タケちゃんとは何もなくなった。
地元の友達に、私と同じ専門学校に行きたいという子がいた。それもあって、地元で地元の仲間とよく遊ぶようになった。『高校』自体に寄り付かなくなっていった。
冬の手前、私の誕生日。夜、私はお風呂から出た後。携帯に着歴があった。タケちゃんからだった。私は掛け直さなかった。どうしていいかわからなかった。
ふたり一緒にいることに、学校だの親だの何だの、そんなの何も関係ない。好きって気持ちがあればいい。好きだけじゃやっていけないけど、好きじゃなきゃやっていけない。想いさえあればいい。そのことに、気付くには遅かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます