書くことがない状態で書いてみたらまさかの結果に!?

たんつ

書くことがない状態で書いてみたらまさかの結果に!?

 書くことがない。本当にない。

「じゃあ書かなければいい」

その意見ももっともなのだが、困ったことに「書きたい」と言う感情はあるのだ。全く矛盾した状態である。

 そういう訳で、書くことがないということを書くことにしてみた。それがこの文章である。現在、約130字。今のところはスラスラと言葉が出てくる。小学校の頃は原稿用紙の半分(200字)を埋めるのにも頭を悩ませていたことを考えると、自分は意外と成長しているらしい。この成長を実感できただけでも、この文章を書き出してみた価値はありそうだ。どうせなら、この「成長」というのをテーマにここから書いてみようか。そう思ったが、すぐに行き詰まりそうなので、それはまた今度書くことにする。

 さて、最初の状態に戻ってきてしまった。書くことがないのである。せっかくでてきたテーマも「行き詰まりそうで面倒」なので今度書くことにしてしまった。物事を先延ばしにしてしまうところは、小学校の頃から成長していないようだ。少し落ち込む。

 しかし、落ち込んでいる場合ではない。この文章の着地点をどうにか見つけなければならない。テーマがない分、終わり方がわからないのである。悩ましい。「終わり良ければすべて良し」という言葉があるように、終わりというものは何事においても大変重要なものである。ここまで勢いでつらつらと書いてきたが、終わりだけはじっくりと考えようと思う。


 

 10分ほど、キーボードを打つ手を休め、考えてみた。しかし残念なことに、私の足りない頭ではいくら考えてもいい終わり方は思いつかなかった。

 しかし、10分を無駄にした訳ではない。「綺麗に終わらなくてもいい方法」なら考えついたのである。それは「次回予告」である。アニメやドラマのように、最後に次回を予告しておけば、綺麗に終わらなくていいのだ。なんて素晴らしいシステムなのだろう。早速導入しようと思う。

 ということで、次回のテーマは「成長」。普段生きているとなかなか実感できない「成長」をちょっとした出来事から実感する。そんな瞬間について語ります。お楽しみに!



 本当に次回「成長」について書くかなんて、わからない(というか多分書かない)。しかし、それは重要ではない。とにかく次回予告をしたことで、終わることができるのだ。現在約940字。実は500字を超えた(終わり方の話を始めた)あたりから、「書きたい」という感情は早くも消化できていた。当初の目的は達成しているのだ。何も問題ない。


あ、最後に。タイトルが詐欺であることをここに陳謝いたします。大変申し訳ございませんでした。

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