いつか変態になりたいキミへ

第82話 ハッピーサンクスギビング！(+本当の生産性とは？)

　2020年11月26日(木)、サンクスギビング(11月の第４木曜日)のため、金曜も休みを取って自宅で４連休をゆっくりすごしている今日このごろです。昼から飲む酒はうまい。

　ただ、本当はこの４連休はユタ州にあるArches（アーチーズ） National ParkとCanyonlands（キャニオンランズ） National Parkへと行こうと思っていました(※１)。ユタ州と言えば先日、謎の金属のモノリスが見つかったことで有名になりましたね。あんな感じの岩山でトレッキング！！　という予定だったのです。

　しかしながら、それを阻んだのがにっくきコロナ……。あいるさんからもアメリカでのコロナの状況についてリクエストいただいたので、ささっと書きます。

　大統領選後３度目のピークを迎え、今、アメリカでは毎日15万～20万人の新規感染者を出しています。僕が住んでいるアリゾナ州も毎日４千人くらいのペースで増えています。サンクスギビングで5,000万人がアメリカ中を移動したみたい(※２)なので、これから12月に向かって更に増えていくでしょう。年末まで自宅に缶詰め決定です。というか、すげぇよ。さすが「なんでも世界一にならないと気が済まない国」と揶揄されるだけありますね。

　あらゆるお店はマスク着用じゃないと入れませんし、都市部以外は基本的に車移動なのにどこで感染するんだろうかと不思議です。僕が生活している範囲では日本より密は避けられていて、穏やかなように思うのですが、パーティー好きな国民性が影響しているのでしょうか……。謎です。

　とはいえ、そのままゆっくりするのも悔しいので、せっかくなので「サンクスギビングらしいご飯を食べよう！」と旅行メンバー３人で僕の家でささやかなホームパーティーしました。

　元々、サンクスギビングとは、ブリテン島からアメリカ大陸に入植した人たちが、厳しい冬を現地住民(インディアン)の助けを借りて乗り越え、その翌年の豊作を迎えた時にインディアンと作物への感謝を込めて盛大に祝ったことが由来と言われています。

　七面鳥（ターキー）に色々詰め込んで（スタッフィング）ローストした丸焼きや、マッシュポテト、パンプキンパイなどが典型的なごちそうですが、つくるのも面倒なので、高級スーパーWhole Foodsで鶏の丸焼きとマッシュポテトを含めた出来合いの総菜やハム、プロシュート、サラミ、お酒(モスコミュールの材料)を買い込んで準備万端です。

　昼から軽快なジャズのBGMを流しながら、談笑しながら過ごしました。ギターとスピーカー買っておいて良かった……。初めて自分のための投資が誰かのためになったので満足です。ギター演奏を披露したわけじゃなくて、友達がいじって遊べたのでと言う意味です。でも、いつか軽く弾き語りをしたい。今はまだまだ練習中で、人前で聞かせられる腕前じゃないので、「練習しなきゃ！」と決意を新たにできました。

　旅行に行けなかったのは残念ですが、こうして楽しい時間を別に過ごせたのでいいとしましょう。時間があるのはいいですね。最近、読んだ記事で「本当の生産性とは？」というものがあったのですが、そこでは「本当の生産性とは、やりたいことがどれだけ出来たかである」と紹介されていました。

「今日はダラダラする！」と決めていたのに、掃除やレシート整理、急な買い出しなどでバタバタしたらその日は「生産性が低い日」なのですね。その意味で「のんびりすごす」という人生の目標に照らし合わせて、とても生産性が高い日だったと思います。

　そうだ……。土日を一歩も外に出ず、残った高級サラミ、生ハムやゴーダチーズを盛り付けて昼からだらだらとモスコミュールを飲んで、好きな音楽に浸ったこの土日は素晴らしく生産性が高い日だったのだ……。そうなのだ……。

　※１　ユタ州の風景はこんな感じです

　アーチーズ国立公園

　https://www.gettyimages.com/photos/arches-national-park

　キャニオンランズ国立公園

　https://www.gettyimages.com/photos/canyonlands-national-park

　※２　米・コロナ禍の感謝祭「5千万人の大移動」――Yahoo News 11/27(金)

　https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20201127-00209763/