いつか変態になりたいキミへ
Askew(あすきゅー)
随にエッセイ、再び。帰ってきた変態
まえがきが好きだというまえがき
あなたは、まえがきが好きだろうか。
僕はまえがきが好きだ。まえがきが好きだというまえがきを書くほどにまえがきへの愛は止められない。読んでもらう為に文章の密度を高めたまえがきが好きだ。キャッチーなコピーが並んだまえがきが好きだ。頭を捻って文字をこそぎ落としたであろうまえがきが好きだ。それなのにさしてPVが伸びない不憫なまえがきが好きだ。
好きだからこそ、僕はまえがきを書く。
まえがきとは、いわば後に続く文章の鏡であり、
しかし、その門をくぐろうがくぐらまいが、全ての人が始まりの
思えば、僕は小学生の頃「健康に長生きして、苦しまず死にたい」と卒業式で夢を語った。これが人生のまえがきにあたるとしたら、僕の人生はこれからどうなるのだろうか。何の根拠も目的意識もない細っちょろい希望的観測を夢と
たとえ崖があろうとも、
さて、ご覧の通り、このまえがきは文章の密度も高くなく、キャッチーなフレーズが並ぶわけでもなく、水で戻した乾燥ワカメのようにふやけた文字がひらひらと増殖している。後に続く本章の不安な未来は想像に難くない。
しかし、僕はまえがきが好きだ。それだけ伝わっていれば良いのである。本章の情けなさは確約されているので、逆に言えば、内容にあったまえがきだとも言える。
そんなデコボコした想いの上を歩いてみたい、時には沈み、時には跳ねる道を往きたい。そんなふらふらと覚束ないエッセイが好きな人がいることを願う。多分、そんな人は変態である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます