第46話 鬼島津・その3
方言が出てきます。()内の言葉が標準語となります。
鹿児島県の色んな地域の方言が混じっていますので、正しい発音や意味でない場合があります。ご了承ください。
**************************************
オークメイジとオークジェネラルを数体倒すと、「【LVが38】になりました。【槍術がLv.20】になりました。」と自分自身のLVが上がった。力が湧いてくる。さらに、数体を
と、この局面で“鬼”がキレた。
「わいら(貴様ら)、邪魔じゃ!!鬱陶しか!!大将ん首ば獲らんとしとるのに、次から次へと・・・!!死にさらせ!!ちぇぇぇぇぇぇい!!」
豊久が雄叫びと共に、群がるオークの上位種を一掃する。それに続く、配下の薩摩武士たちも雄叫びを上げながら、さっきよりも勢いよく突っ込んでいく。まるで、防御など捨てているようだ。いや、実際に捨ててる。
魔法の直撃を受けようが、体に一閃を受けようが血を流しながら、オークの上位種を討っていく。これではまずいと思った僕は、ローザさん達に指示を出す。
「エミーリアさん!!豊久たちの回復援護をお願いします。順番は任せます。取り敢えず死なせないようにしてください!!ローザさんとジョージは、エミーリアさんに対して邪魔が入らないように援護を!!」
「わかった。【ヒール】【ヒール】【ヒール】【ヒール】【ヒール】【ヒール】・・・。」
「わかったわ。エミーリアは必ず守る!!」
「了解です。ガイウス指揮官。」
3人ともすぐに動いてくれた。彼らの動きを阻害するものは、僕と豊久たちが圧倒しているのも一つの要因ではあるだろう。しかし、上位種だから少ないと思っていたが、数が思いのほか多い。普通のオークも多いようで、義弘たちは広く散らばっている。それでも、苦戦している様子はない。流石の“鬼島津”に率いられた“薩摩武士”と云ったところか。
「ガイウスどん(殿)。援護射撃じゃ!!伏せっくいやい!!」
鉄砲隊と弓隊を率いている
「もう一射じゃ!!撃てい!!
さらに、援護が続く。これでかなりの数の上位種の前衛を
「おいたちは(私たちは)、右側面から攻撃しもす。」
そう言いながら、
そして、やっとその時が来た。首領を視線に捉えた。すぐに鑑定をする。どうやらオークロードのようで能力はアンスガーさんとアラムさんの中間。つまり、300台~400台だ。これなら勝てる。僕は、オークロードに対して槍を突き出し、挑発する。
「掛かってこい、部下に守られるだけの
すると、オークロードは動かずに、何かの指示を周囲のオークガーディアンに出した。1分もしないで、8体のオークガーディアンが、木にくくりつけた何かを持ってきた。よく見ると、それは人だった。ボロボロの装備に衣服。そして首からぶら下がった冒険者証を確認した。そして、まだみんな息がある。
人質をくくりつけた木を地面に刺し、オークロードはその奥で、
「相手が人質の盾を使ってきた。僕が突撃して救い出すから援護をお願い。」
「わかいもした(わかりました)。ちえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇいいぃぃぃ!!」
豊久がさっきよりも大きな雄叫びをあげ、敵に斬りかかり敵の注目を集める。その一瞬の隙に人質の元へ跳ぶ。人質に剣を向けていたオークガーディアンは僕の速さに反応できずに、数秒もかからず、
僕はすぐに人質を囲うように鋼鉄の壁を三重に【召喚】した。これで、彼らの命を守れる。
「豊久!!ローザさん!!人質の救出は成功しました!!僕はこれから、オークロードを討ちます!!」
そう叫んで伝えると僕は周囲のオークガーディアンをチート全開の本気で殲滅していく。100体近くいたオークガーディアンは3分もかからず全滅した。これで、オークロードは丸裸だ。オークロードは大剣を構えてはいるがじりじりと後退していた。
「逃がすはずないだろ。」
僕はそう言って素早くオークロードの背後をとる。オークロードが恐怖に染まった顔で振り向いた瞬間、僕の槍はオークロードの心臓を貫いた。引き抜くとすぐに額にも槍を刺す。オークロードは恐怖の表情を張り付かせたまま死んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます