法螺貝吹きの深呼吸
洞貝 渉
第1話 どんぐりかいぎとニーアゲシュタルト
『読書記録』の『どんぐりかいぎ』で、
誰が悪いわけでもなく
みんな一心に生きているだけなのに、
状況が悪化していくのが
会議で上手く方向性を決めていけたからいいけれど、
もしもいい解決策が出せなかったらどうなっちゃっていたんだろう。
と、書きましたが、書いてから数日後にふと、あれこれ本当にどうなっちゃうんだろうかと考え込んだ結果、ゲームのニーアゲシュタルトを思い出しました。
ニーアゲシュタルト、もしくはニーアレプリカント。
同じ内容だけど、主人公が少年か青年かの違いでタイトルが分かれているらしいです。
内容は確か、主人公が妹(主人公が少年バージョン)、もしくは娘(主人公が青年バージョン)を助けるために奮闘するストーリーだったかな。
時系列的にはドラッグオンドラグーンというゲームの鬼畜エンドと名高い東京タワーが赤い理由の後の世界線で……と、にわか知識をつらつら書き連ねつつ。
詳しくはいろんな人が解説やらプレイ動画やらを出してるので検索してみてください。もしくはご自身でゲームをプレイしてみてください。カイネというキャラを助けるために必要な条件がプレイヤーの精神にダイレクトアタックですので、ナニコレメタい!と叫びながら、ぜひ。
さて、話がそれましたが。
割とネタバレではありますが、ニーアゲシュタルト/レプリカントで主人公は怪物をたくさん殺します。怪物は基本、人間を襲いますので、主人公の行動におかしな点はありませんが、怪物は実は人間の魂のようなものです。つまり怪物を殺せばその怪物もとい魂と連動した人間が死にます。つまり、主人公は怪物退治してるつもりで人を殺しています。
主人公を止めようとする人間は基本、いません。
それどころか、ほとんどの場合は感謝さえしているくらいです。怪物を退治してくれてるわけだから、当然といえば当然ですが、皮肉なことに彼の活躍のおかげで人類は一気に滅亡に向かいます。
逆に世界をなんとかして救おうとした双子のアンドロイドがいました。彼女たちは誰にも理解されずに主人公一行に退治され、その後の人間の滅んだ世界でも、同じ型番のアンドロイドが忌み嫌われ続けます。なんだかなあ報われないよなあ、と思ったのはたぶん私だけではないはず。
『どんぐりかいぎ』は、理想的な生物の進化の過程なのだと思います。
対して、いろいろな不条理が重なったとはいえ、ニーアゲシュタルト/レプリカントは最悪な形での人間の進化、というか滅亡の過程なんだろうな、と。
そしてそのどちらの可能性も、今後の生物にはあるんだろうな、と。
その時の最適解だと思って行動したことが裏目に出る可能性。
怖いな、とシンプルに思います。
あ、その時の最適解を選び続けて超絶バットエンドを引いちゃった感じの作品に、『ミスト』という映画がありますよ。
ちょっとグロいしびっくりするくらい救いのないラストですが、お暇で興味のある方は、ぜひ!
(あれ? なんの話してたんだっけ?)
(うーん、ま、いっか。)
※※※※※
『読書記録』
洞貝渉の読書記録。
簡単な覚書程度の感想を投稿中。
『どんぐりかいぎ』
こうや すすむ 文 / 片山 健 絵
福音館書店 かがくのとも絵本
『ニーアゲシュタルト/レプリカント』
2010年4月22日にスクウェア・エニックスから発売されたアクションRPG。『レプリカント』はPlayStation 3、『ゲシュタルト』はXbox 360でそれぞれ発売。海外ではPS3・Xbox 360の両機種ともに『ゲシュタルト』の内容で『NIER』のタイトルで販売している。キャッチコピーは「一人のために、全てを滅ぼす」。
(ウィキペディアより)
『ミスト』
『ミスト』(The Mist)は、スティーヴン・キングの1980年の中編小説『霧』を原作とした、2007年のアメリカ合衆国のSFホラー映画である。監督・脚本はフランク・ダラボンであり、過去にキング原作の『ショーシャンクの空に』、『グリーンマイル』も手がけている。
深い霧に包まれた街で巻き起こる怪異と徐々に秩序を失う人々が描かれる。
(ウィキペディアより)
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