妖怪憤怒

一話

あ?

俺はあかなめだ。


何か文句あんのか?こら。











ハハハ!

人間のアカ舐めて何が楽しいんだ?

お前はよ!













ああ?

お前何処のもんだ?

西洋か?悪魔ってやつか、てめえ。


他所から来てわざわざ喧嘩売ってんのか?

コノヤロウ…ブチブチ…













アハハハハ!

なんだこいつ!面白え!


お前知らねえの?

世の中はなあ、悪魔悪魔悪魔。

魔族が支配しちまったんだよ。


お前ら見たいなカスの妖怪はなあ。


俺らに殺されるんだよ。ハハハ!













おい。

アカ舐めって呼ばれ方、可愛いだろ?


人間は、俺の姿を見てそう呼んだ。


それでいい。

ビックリする人間達も可愛いもんだ。


だがな。

お前は勘違いしてんぞ?西洋の妖怪よ。













なんだ…な…うわ…うがああああ!













俺は、別にな。

お風呂の神様と呼ばれてる。


人間はそう呼び、風呂を綺麗にした。


アカ舐めの仕事が終わると、俺は風呂を守る。



呼ばれ方や行動で、全て判断するなよ?クソ野郎。




ナメんなよ?てめえ…ブチブチ…


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る